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アメリカ流のバーベキュー研究会・本格的なBBQはこんなにすごい!

2024.02.25

ホットプレートで薄切りのお肉を焼く日本の家庭のバーベキューとは、まったく違うアメリカのバーベキュー。アメリカでは、5月の最終月曜日が「バーベキューの解禁日」となります。日本とはどこがどう違うのかご説明します。今年の夏、あなたは絶対にバーベキューが食べたくなる!

  1. アメリカのバーベキューについて
  2. 地域によっても異なるアメリカのバーベキューの「レシピ」と「やり方」
  3. バーベキュー発祥の地、アメリカ・テキサスのバーベキューの材料
  4. アメリカのバーベキューのレシピ
  5. バーベキューに豚肉を使うと『Pulled Pork』
  6. 一番人気のサイドメニュー『マカロニ・アンド・チーズ』のレシピ
  7. アメリカで一番人気のおすすめバーベキューレストラン(ソルトリック)
  8. 本場テキサスの味をそのまま東京で!(ロー&スロー)
  9. アメリカのバーベキューでおなじみのビア缶チキンを大阪で!『ピットマスターバモス』
  10. アメリカのバーベキューのまとめ
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引用: https://www.flickr.com/photos/andersekstrom/9163021789/
アメリカの夏は、5月の最終月曜日の「戦没将兵追悼記念日(Memorial Day)」から9月の最初の月曜日「勤労感謝の日(Labor Day)」までの約90日間。メモリアルデーを迎えたアメリカ人は、まず、庭先やプールサイドでバーベキューをするのが年中行事。アメリカのバーベキューは、大きくわけて火の調節のできるガス・グリルを使う方法と炭火のチャコール・グリルを使う方法があります。伝統的なアメリカのバーベキューは、やはりチャコール・グリルを使用する方法。これなら分厚い肉も焦がさずにまんべんなく火を通すことができます。食欲をそそる香ばしい炭の香りもいいですね。ちなみにアメリカでは、1年のうちで一番バーベキューが行われる日は7月4日の「アメリカ独立記念日」だそうです。
初対面の人とは、政治、宗教、バーベキューの話はしないというアメリカ人。なぜなら、べーべキューの「レシピ」や「やり方」には地域差があり、みんな自分の出身地のバーベキューがベストだと思っているのが当たり前で、下手をすれば言い争いに発展してしまうおそれがあるからです。「バーベキューネタ」は、同じ出身地以外の人とは、極力避けた方がいい話題のようですね。

テネシー州メンフィスのレシピ&やり方【酸っぱめの「トマトソース」を使う】

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引用: https://www.flickr.com/photos/seandavis/8558038691/
あのエルビスプレスリーのデビュー地としても有名なテネシー州メンフィス。「メンフィス・バーベキュー」といえば、主役となるお肉は豚肉です。なかでも豚の肩やお尻の肉を弱火で長時間調理して、フォークや指先でほぐして食べるPulled Pork(プルド・ポーク)と呼ばれるものや、スパイスを利かせたリブ肉を調理したものが大人気です。バーベキューソースはトマトベースでちょっぴり酸っぱめ。リブの調理法はお肉を調理する前にバーベキューソースをたっぷりと塗っておく「Wet(ウェット)」と、乾燥したスパイスをたっぷり塗ってから調理する「Dry(ドライ)」の2種類に分かれます。

概要:主役は豚肉。豚の肩やお尻を長時間弱火で焼き(=Pulled Pork)、酸味のあるトマトベースのソースを使用。またはスパイスを利かせたリブ肉が人気。

ノースカロライナ州のレシピ&やり方【「プルドポークサンドイッチ」が名物】

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引用: https://www.flickr.com/photos/americanstudies/10424820524/
こちらも主役のお肉は豚です。カロライナ地域に豚が入ってきたのは、1500年代とかなり昔のこと。そして1600年代の後半には、すでに、石炭の上でじっくりと豚をスモークする調理法が編み出されていたそうです。ちなみに、ノースカロライナの東部に行くと、バーベキューグリルの上に豚が丸ごと1頭乗せられた、豚の丸焼きに出会える確率が高くなります!そんなノースカロライナで有名なのが「Pulled Porkサンドイッチ」。バンズの間にお肉をたっぷり挟み、その上にコールスローを乗せてガブリといきます。お酢が入った甘酸っぱいバーベキューソースと肉のうまみ、そしてコールスローのクリーミーな味わいのバランスは絶妙です。

概要:主役は豚。ほぐした豚肉とコールスローを挟んだ「Pulled Porkサンドイッチ」が有名。ソースは酢がベース。

サウスカロライナ州のレシピ&やり方【「マスタードソース」を使う】

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引用: https://www.flickr.com/photos/northcharleston/4387013015/
ノースカロライナと同じく、じっくり調理した豚肉がメインであるサウスカロライナですが、注目したいのはバラエティーに富んだバーベキューソース。「Vinegar & pepper」「Light Tomato」「Heavy Tomato」「Mustard Sauce」など、自分の好みに合わせたソースが選べます。ちなみに、マスタードソースは、サウスカロライナを代表するバーベキューソースです。イエローマスタード、お酢、ハチミツ、砂糖、スパイスが入っていて、お肉のおいしさをグッと引き出してくれます。

概要:こちらも豚が主役。「塩胡椒」「トマトソース」「マスタードソース」など、バラエティーに富んだソースが特徴。

テキサス州のレシピ&やり方【「牛肉」が主役】

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引用: https://www.flickr.com/photos/dennis/6054511755/
メンフィス、ノースカロライナ、サウスカロライナと、ここまで圧倒的な人気だった豚肉ですが、テキサスではバーベキューといえば「牛肉」、さすがは肉牛の飼育が盛んなテキサスです。特に、「ビーフ・ブリスケット」と呼ばれるものが大人気。ブリスケットとは胸前や胸・肩バラ部分のお肉で、脂がのっているため長時間調理してもお肉がパサつかないのが特長です。ブリスケットの調理には6~12時間かけるのが一般的で、できあがったお肉はスライスしてバーベキューソースをつけて食べたり、大きめに刻んでバンズに挟みサンドイッチにして食べたりします。

概要:こちらは牛肉が主役。特にブリスケット(胸前や胸・肩バラ部分)。スペアリブ(骨付きばら肉(肋肉))を使います。

カンザス州のレシピ&やり方【トマトと糖蜜のソースを使う】

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引用: https://www.flickr.com/photos/thedlc/4353515363/
「世界のバーベキュー・キャピタル」ともいわれるのがカンザスシティー。1908年にテネシー出身のHenry Perry氏がスモーク肉のスタンドを設置したのが始まりだといわれています。こちらのスタンドでは、牛や豚だけでなく、ラクーン、ポッサム、ウッドチャックなど、ちょっと驚くような動物のお肉も売られていたそうです。カンザスシティーのバーベキューソースは、トマトと糖蜜(モラス)から作られる濃厚なもの。牛肉、豚肉、とり肉、ソーセージ……好きなお肉にソースをたっぷりとつけて食べます。

概要:トマトと糖蜜(モラス)から作られる濃厚なバーベキューソースが特徴。お肉の種類にバリエーションがあります。

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引用: https://www.flickr.com/photos/ginkgraph/8624118793/
アメリカ各地、それぞれの郷土料理になっているバーベキューですが、今回は日本と同じで主役が「牛肉」であり、アメリカのバーベキューの発祥の地でもある「テキサス」のバーベキューについてご説明します。テキサスでは、牛肉が主役とはいえ、チキン、ソーせージ、ポークなどなど、いろいろな材料を使います。
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引用: https://www.flickr.com/photos/ashleyhatch/524049167/
アメリカのバーベキューは、低温で数時間じっくり調理するのが特徴です。多くの家庭では、写真のようなチャコール(炭)を使うコンパクトタイプの蓋つきグリルがあります。赤外線効果で均等に火が通り柔らかく焼きあがり、香ばしい風味が絶品。桜、ヒッコリーなどの薫製用の木片をグリルに入れると、さらに独特の風味が付きます。

できたら自分で作りたい「ドライラブ」

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引用: https://www.flickr.com/photos/rmommaerts/2383571820/
お肉に「市販のスパイス」をふりかける人もいれば、自分の好みの調味料を混ぜた「ドライラブ(Dry Rub)」で下味をつける人もいます。ドライラブとは、カイエンペッパー、パプリカ、黒こしょう、コリアンダー、クミン、ガーリック、オニオンなどのパウダーを混ぜたスパイス。このシーズニング(調味料)だけで食べる食べ方(Dry)と、BBQソースを付けて食べる食べ方(Wet)があります。

テキサス・スチート(クラッチ)とは?そのやり方とは?

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引用: https://www.flickr.com/photos/149561324@N03/37841673484/
テキサス・スチート(クラッチ)とは、お肉の表面を焼き、途中で引きあげて、アルミホイルでしっかりと包み、再びグリルに戻して焼く方法。アルミホイルで隙間なく包むことで、水分を逃がさず温度も一定に保つことができるので、お肉をジューシーに均等に焼き上げることができます。
上の動画は、スペアリブを使ったテキサス・バーベキューのレシピ。7:45~「テキサス・スチート」が登場します。水分が蒸発しないよう、ホイルでしっかりと包んでください。

焦げ過ぎたように見えても、中はジューシーなのがアメリカのバーベキュー

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引用: https://www.flickr.com/photos/alexandratx/3258326773/
ソーセージや牛肉の塊、チキンなどがこんがりと焼きあがりました。

アメリカのバーベキュー作りは男性の仕事なのです!

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引用: https://www.flickr.com/photos/carlos-pacheco/16275101713/
最後に、豪快に盛り付けます。もうお気づきでしょうが、バーベキューの調理は男性の仕事です。焼きあがるのに6時間以上。まさに「半日仕事」となります。

サイドメニューもいろいろあります!

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引用: https://www.flickr.com/photos/bpprice/8733749346/
ソーセージ、キュウリ、マック・アンド・チーズ(マカロニとチーズ)などと一緒に召し上がれ。ほかには、コールスロー、ゆでとうもろこし、コーンの粉で作ったコーンブレッド、ポテトサラダ、フライドポテトなどのサイドメニューが人気です。また焼いたお肉やコールスローサラダを、バンズやホットドッグに挟んで食べるのもアメリカ流。
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引用: https://www.flickr.com/photos/jeffreyww/10498476283/
テキサス以外の地方では、牛肉ではなく、豚肉が主役の場合が多くなります。これはプルドポーク(Pulled Pork)と呼ばれ、細かくほぐしていただきます。コールスロー(キャベツとにんじんを千切りにし、マヨネーズ、酢、砂糖、塩、こしょうなどで味を調えたもの)と一緒にバンズ(ハンバーガーのパン)に挟んで食べるのがおすすめ。
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引用: https://www.flickr.com/photos/vancouver-bites/4999893839/
1.マカロニを表示時間1分前まで茹でる。塩はいれない。2.フライパンを熱し、バターとサラダ油を溶かしたら小麦粉を少しずついれ混ぜる。火は弱火。 3.混ざったら牛乳を少しずつ入れていき、玉にならないように混ぜる。私は泡立て器で混ぜます。 4.塩コショウで味を整え、ブイヨンをいれる。火は中弱火。5.チーズをいれて溶かす。溶けたら茹でてザルにとっておいたマカロニを投入。6.混ぜて緩い様だったらさらに火にかけ、味を見てしょっぱいようなら牛乳を足す。7.グラタン皿に分け、パン粉を振り(お好み)トースターで表面に焦げ目をつける。

分量や詳細は引用元サイトをご確認ください。

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引用: https://saltlickbbq.com/
ソルトリック(SALT LICK)は、1967年にDriftwoodに住むサーマン・ロバーツ氏と彼の妻で日系人のヒサコさんが自らの牧場で始めたテキサスバーベキューのレストラン。お店の横にはブドウ畑とワイナリーがあり、バーベキューと一緒に自家製のワインも楽しむことができます。オースティンのダウンタウンから車で約40分の距離にありながら、連日大人気。800席の座席が埋まります。公園のような巨大なレストラン。

詳細情報

アメリカに旅行する時間のない方も、日本でテキサス・バーベキューが食べられます。こちらには、美味しさを追及するために世界に一つしかない、こだわり抜いた5mを超えるビッグサイズのドラム式オリジナルスモーカーがあります。さらに本場テキサスのレシピを忠実に再現し、12時間以上のスモークを実現しています。日本にいながら本場テキサスと同じ味が楽しめます。

詳細情報

こちらは、アメリカのバーベキューではおなじみのビア缶チキンが大人気。スペアリブなどのアメリカ・バーベキューの定番メニューのほか、ワニの手やシカ肉もあります。

詳細情報

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引用: https://www.instagram.com/p/BpHcwd-F7KW/?tagged=%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%99%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC
どうでしょう?アメリカの幸せな家庭の風景が見えてきたのではないでしょうか?家族や友だちと一緒に楽しむバーベキューはアメリカの幸せのシンボル。お父さんやご主人、お兄さんの作ってくれるバーベキューは、家族にとってなによりのご馳走です。ぜひ、日本でも取り入れたい習慣ですよね。※掲載の情報は2018年4月現在のものとなります。最新情報は各サイトをご確認ください。
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://www.flickr.com/photos/r4vi/10346488093/