クウェートという国
イラクとサウジアラビアに隣接し、ペルシャ湾を臨む国、クウェート。1990年のイラクによるクウェート侵攻、湾岸戦争のイメージもまだまだ強いですが、現在では豊富な石油をもとに都市部では多くの高層ビルや巨大ショッピングモールのある近代的な街に変化しています。人々の暮らしも国が保証することで安定しており、治安も良好です。
クウェート観光の気になるところ①ビザ
日本人が観光で訪れる際のビザは入国時に空港で取得できます。滞在可能期間は3ヶ月で、費用は3KDです。パスポートの残存期間が6か月以上必要なので、確認しておきましょう。
クウェート観光の気になるところ②治安
治安は概ね安定しています。しかし、特に外国人労働者が集まる地域などでは傷害事件や車上荒らし、強盗などの事件も起きているので注意は必要です。そういった場所を避け、夜間の外出や日中も危ない場所に近づかないなど海外旅行での安全対策をしておけば、問題なく旅行できるでしょう。
一方で女性を狙った性犯罪は発生しているので、女性は注意が必要です。夜間はもちろん、日中も一人歩きをする場合は、十分に注意しましょう。また、ノースリーブやミニスカートなど、露出の高い服装は避けたほうが無難です。
クウェート観光の気になるところ③訪れる際の注意事項
禁止されているもの
アラブ諸国ではどこもそうですが、豚肉はありません。またクウェートでは酒類の現地の入手だけでなく、持ち込みも禁止されています。注意しましょう。
移動手段
交通手段は車がメインです。旅行者はタクシーを利用することになりますが、乗車する前に目的地と値段の交渉を忘れずにしましょう。目的地への乗車料の相場はあらかじめホテルなどで聞いておくと安心です。もし、近距離を歩くというときは小道に入るのが無難です。大通りは交通が荒いので十分に注意しましょう。
気候
国土のほぼすべてが砂漠気候であるクウェートのベストシーズンは11月から3月です。反対に夏季である4月から10月は45℃を超える厳しい暑さが続きます。クウェート市もあるペルシャ湾沿岸部では、湿度も高くなり、サウナのような日が続きます。建物内はエアコンが効いていますが、効きすぎていることが多く、寒いくらいなので、夏でもカーディガンなどすぐに羽織れるものは必須です。
クウェート観光の気になるところ④見どころ
グランドモスク
名前の通りクウェートで最も大きなモスクで、公式の宗教行事はこのモスクで行われています。その広さは一度に一万人の男性信者が礼拝できるホールと1000人の女性信者用が収容できる礼拝所があると言えば想像がつくでしょう。
17時にはガイド付きで内部を見学するツアーがあるので、この機会にぜひ内部も見学しましょう。アラブらしいゴージャスな内装には目を見張ります。なお、ツアーの参加は事前に予約をしておくと確実です。また、女性はアバヤという普段の服の上からかぶる服の着用と髪をスカーフで隠すことが決められていますが、どちらも貸し出しをしてくれるので安心です。男性もノースリーブ、ショートパンツでの訪問は避けましょう。
ミラー・ハウス
イタリア生まれの画家、リディア・アルカッタンの建てた邸宅。今なお居住中の家の外側も内側も割れたガラスをモザイクのように装飾しているのが圧巻です。
入場は予約制で、邸宅内の各部屋ををアーティスト本人が案内してくれます。すべての部屋にはテーマがあり彼女の思い入れが詰まっています。それを聞きながら見学するのは忘れられない思い出になるでしょう。
クウェートタワー
海岸沿いの散歩コースを行くと現れるクウェートのシンボル的存在。メインのタワーは120階まで上ることができます。123ｍにある球状展望台からはクウェート市内が一望できます。旅行中に一度は訪れたい場所の一つですね。売店もあるので、お土産もここでどうぞ。
最後に
現在はそれほど観光地化されていないため、これからが気になる国、クウェート。観光スポットはそんなに多いとは言えませんが、近代的な高層ビルや街並みを眺めるだけでも十分に楽しめそうです。急成長を遂げるクウェートの勢いを感じに訪れてみてはいかがでしょうか。
