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スペインの現在の治安は?旅行前にチェック!【2018年度版】~外務省情報も~

2024.02.25

一時期スペインは危険な国、と認識されていましたが、実際には思っていたほど治安が悪くないことに気が付く人も多いでしょう。しかし、旅行前に治安情報を見ておくのは悪いことではありません。この記事では、スペインの現在の治安状況と注意点についてレポートします。

  1. スペインの治安について その1 日本で準備しておいた方がいいこと。
  2. スペインの治安について その2 スペインの空港での注意点
  3. スペインの治安について その3 大都会に注意
  4. スペインの治安について その4 鉄道駅での注意
  5. スペインの治安について その5 バスステーションでの注意
  6. スペインの治安について その6 街中を歩くときの注意
  7. スペインの治安について その7 宗教について
  8. スペインの治安について その8 ストライキについて
  9. スペインの治安について その9 夜に出歩くときの注意
  10. スペインの治安について その10 交通事故への注意
スペイン旅行の前に、日本でできる安全対策というのもいくつかあります。その1つは、外務省の「たびレジ」に登録しておくことです(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html)。このサイトに登録すると、旅先での安全情報がリアルタイムで手に入ると同時に、万が一何らかの事件や事故の被害に会った時でも、素早く外務省の対応が得られます。
また、出発前の時間があるときでよいので、外務省の海外安全ホームページを見ておくことをお勧めいたします。地域ごと、国ごとの最新の治安情報が得られます。またゴルゴ13が活躍するこの動画を見ておくこともお勧めです。
国際空港ではいろいろな人が出入りしますし、様々な国の人とすれ違うこともあります。外務省の海外安全ホームページのスポット情報でスペインを見てみると、意外と感染症などへの注意喚起が多いことに気が付くでしょう。特に日本では考えられない家畜からの感染症や狂犬病、そしてインフルエンザなどへの注意喚起が多いことに気が付くかもしれません。スペインに限らずヨーロッパの空港では、感染症防止のために、手や身体を清潔に保ちましょう。
また、空港はテロの標的になりやすいところです。特にスペインの場合、近隣諸国にリビアなどの北アフリカ諸国や中東諸国などがあるめ、イスラム過激化によるテロの動きが見えやすいところでもあります。周りの人がみなテロリストというわけでは決してないのですが、それでもその可能性があるということをあらかじめ知っておくことは、あなたの命を守るのに役立つことでしょう。
また、現在のヨーロッパの空港では、機関銃を抱えた警察官や軍隊の関係者が警備にあたっていることが多いです。その風景を始めて見る日本人は非常に驚きますが、あわてず騒がず、自然な態度で通り過ぎましょう。なお、決して彼らの写真を撮らないこと。現在の状況では、ことによると、テロ活動の一部として逮捕される可能性もあります。
幸いなことに、現在のスペインでは治安が悪いということはありません。しかし、それでも、バルセロナやマドリードのような大都会では、様々なトラブルに巻き込まれる可能性は、他のスペインの地方都市よりも高くなります。例えば、昨年の夏にはバルセロナのメインストリートのランブラス通りに乗用車が突っ込むテロ活動(とスペイン政府は認識)がありましたし、十数年前にはマドリードの近郊路線が爆破されるテロ活動がありました。日本の外務省の情報では、現在のところスペインでのテロの危険性はあまり報告されてはいませんが、それでも、イスラム教のラマダンの月や犠牲祭の月には、テロ活動が起こる可能性が高くなるという報告を出しています。
加えて、現在、特にバルセロナ近辺を旅行するときには、マドリード近辺を旅行するときよりも、ずっと注意が必要です。というのも、カタルーニャのスペインからの独立選挙が終わった後、この地域の経済状況が一気に悪くなったことが影響して、住所侵入や盗難などの被害が増えているとの報告がバルセロナの日本総領事館からありました。このような事件が起こると、標的は観光客にも及ぶ可能性がありますので、注意が必要です。
また、特にカタルーニャの都市部では、いまだに独立運動のデモなどが開催されることがあります。もし、そのようなデモに遭遇したときには、その場から素早く立ち去ることをお勧めします。ついていったデモが何かの拍子に暴徒化し、その結果逮捕される可能性もあるからです。
とは言え、バルセロナをはじめとするカタルーニャの現在の治安が悪いというわけでは決してありません。最小限の範囲で十分ですので、身の回りに気を付けて、カタルーニャ観光をお楽しみください。
鉄道駅で注意する点は、基本的には空港での注意点と同じです。特に大都市の鉄道駅ではざまざまな人とすれ違うことになりますので、空港での注意点、で挙げたことを意識して過ごしましょう。
また、遠距離列車や夜行列車などで移動し、早朝にあるいは深夜に鉄道駅についた場合も注意が必要です。スペイン旅行中にこの時間帯の移動は避けた方が賢明ですが、どうしても移動が必要な時には、近くのあいているのBARに入ったり、24時間チェックインできるホテルやホスタルにまずチェックインし、そのロビーで少し休ませてもらうなどの対策が必要になります。
また、外務省のホームページでもしばしば報告される通り、すりや置き引きなどの被害が多いのも鉄道駅の特徴です。不特定多数の人が行き買う場所などので、リュックサックは前に抱えるなどの対策が必要になります。ちなみに、鉄道駅にも、機関銃を抱えた警察官や軍隊関係者がいることがあります。
また、スペイン人の特徴の一つとして、列車の中では、購入したチケットで座席指定されていても、勝手に自分の好きなところに座る人が結構多いです。しかもそれを悪いことだとはさほど思っていない(ように見えます)のです。なので、もし自分の指定座席にすでに座っている人がいたとしても、心配はいりません。「ここは自分の座席だ」と言えば、あっさり席を明け渡してくれますのでご安心を。
スペインは長距離バス大国です。安く旅行しようと思ったら、バスに乗るのが一番です。しかし、手軽な移動手段の分、マドリードやバルセロナのような大都市のバスステーションには、いろいろな人が出入りします。もちろん、悪い人もいますので、貴重品を入れた手荷物の保管には気を付けましょう。
加えて、スペインを夜行バスで移動することはまったく問題ありません。しかし、途中のトイレ休憩時には自分の手荷物を持ってバスを降りることをお忘れなく。
一昔の外務省のスペインに関する治安の報告書では、首絞め強盗が出るということで話題になってことがありましたが、近年はあまり聞かなくなりました。現在、街中を歩くときに一番気を付けなくては行けないことは、やはりスリや置き引きだと思われます。特にリュックサックは背中にしていると、狙われる危険性が倍増しますので、人通りの多いところやメトロなどでは、前に持ってきて抱えて歩きましょう。これだけで、被害を受ける可能性が一気に減ります。
また、スペインには偽警官がいて観光客から財布やパスポートを盗むという話も昔はありました。万が一、そのような状況にあったら、すぐに「バモス・ア・ポリシア」と言って、一緒に警察署に行くようにしてください。基本的に警察官が街中で「財布やパスポートを出せ」ということは、まずありません。
外務省の海外安全ホームページで、スペイン旅行の注意としてたびたび現れる情報の一つとして、イスラム教の宗教行事に関連する治安情報が挙げられます。スペインはイスラム教を信仰する国と地理的・歴史的にに本当に近いですし、また、スペイン国内にも数多くのイスラム教徒が暮らしています。彼らは基本的にはまったく悪い人達ではありません。暖かな心を持った、義理人情にあつい良い人達です。しかし、近年のイスラム過激派活動の活発化により、そうした人々の一部にはイスラム過激派の思想に傾いてしまう人がいることも事実です。
外務省の海外安全ホームページでは、ラマダンの月と犠牲祭の月のスペイン旅行は、テロの危険があるので注意するようにという報告があります。実際には、この時期でも問題なくスペイン国内は旅行できますのでご安心ください。しかし、「イスラム教の人にとって、大事な時期に自分はスペイン旅行に来ているんだ」ということは知っておいてもいいことかもしれません。
以前ほど頻繁ではないにせよ、スペインでも時々ストライキに見舞われることがあります。運が悪いと、スペイン旅行中に何らかの公共交通機関のストライキに遭遇してしまうこともあるかもしれません。もしも、ストライキに遭遇してしまったら、すぐに別の交通機関を探しましょう。鉄道のストライキならバス移動に切り替えて、バス会社のストライキなら鉄道移動に切り替えてください。
また、スペインでは、ストライキにはデモが付き物です。この時も、デモ隊と一緒に行動することは避け、速やかにその場を離れることをお勧めします。
夜に出歩くときには、必要最小限のお金だけをもって遊びに行くことをお勧めします。また、マドリードの日本大使館やバルセロナの日本領時間のホームぺ―ジに前もって目を通し、どこが治安の悪いエリアなのかをリサーチしておくことをお勧めします。
また、ディスコやバールなどで、睡眠薬入りの飲み物を飲ませて強盗する人もいるので、「自分の飲み物は自腹で払う」ということを徹底してください。また、移動はどんなに近くてもタクシーを使うことをお勧めします。近場の移動でも「観光客で道がわからないので」と言えば、運転手さんもいやな顔をしないはずです。
スペインの治安とは少々離れてしまいますが、これも大切なことです。スペイン旅行中に、もしも自転車に乗る機会があれば「道路の右端を2列で走る」ということ、そして、派手な格好をして走ることを徹底してください。一般的にスペインの自動車やトラックの運転手は、日本人よりも運転が荒い人が多いです。
また、街中を歩くときにも乗用車の動きに注意をしてください。ウインカーを付けずに曲がる車や、歩行者用信号が青でも突っ込んでくる車が本当に多いのです。スペインでは、日本にいるときのように、運転手を信頼してはいけません。
最後に、一言。いろいろスペインで安全に旅行を楽しむ方法について書いてきましたが、日本で暮らしているときの3倍くらい周りに気を付けていれば、おおきなトラブルに巻き込まれることはないでしょう。スペイン旅行をお楽しみください。
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://www.instagram.com/p/BlNIJ_YlcD_/?tagged=%E7%89%9B%E8%BF%BD%E3%81%84%E7%A5%AD%E3%82%8A