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関東(P)

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登山・関東の山10選!【2018年】中級者も・難易度別にご紹介します

2024.02.25

東京から近く、週末の日帰り登山と初心者から中級者まで関東の山の素晴らしさを堪能できる名峰を選びました。深い緑と、見たこともない青空と空気感、鋭い岩峰、ちょっと怖い鎖場など、登山の基本を守れば十分登れる関東の名峰に是非登って欲しいと思います。

  1. 登山の魅力
  2. 登山・関東の山10選:①高尾山【難易度:初級】(東京都)
  3. 登山・関東の山10選:②筑波山【難易度:初級】(茨城県)
  4. 登山・関東の山10選:③赤城山【難易度:初級】(群馬県)
  5. 登山・関東の山10選:④金時山【難易度:初級】(神奈川県〜静岡県)
  6. 登山・関東の山10選:⑤御岳山【難易度:初級】(東京都)
  7. 中級者向け登山を目指す
  8. 登山・関東の山10選:⑥塔ノ岳【難易度:中級】(神奈川県)
  9. 登山・関東の山10選:⑦妙義山【難易度:中級】(群馬県)
  10. 登山・関東の山10選:⑧両神山【難易度:中級】(埼玉県)
  11. 登山・関東の山10選:⑨雲取山【難易度:中級】(東京都〜山梨県、埼玉県)
  12. 登山・関東の山10選:⑩瑞牆山〜金峰山【難易度:中級】(山梨県~長野県)
  13. まとめ
引用: https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/tozanIMGL2679_TP_V.jpg
「山へ行き何をしてくる みしみし歩き 水飲んでくる」これは高村光太郎の詩の一節です。登山はまさにこれだけの行為です。この単純さ故に山は人を惹きつけ、夢中にさせます。クタクタになって帰って来て、その日の夜にはもう「次はどの山へ行こうか」そう思うようになったら、あなたはもう登山の魅力から逃れられません。
「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で「星」を獲得したことにより、観光客も登山客もどっと押し寄せ、一時は、駐車場に入れず登山を諦める事態もあったほどの山。標高599mながら「登山の気分」を味わうには格好の場所で、古く修験道の山としてその霊験あらたかな山岳信仰の山でもあります。
都心に近いこともあり、登山道は整備され、山麓から入山することも、ケーブルカーを使って登ることも出来る、登山者のコンディションに併せて、いくつもの登山ルートがあり、春の山野草、秋の紅葉狩と、年間を通して楽しめる山です。ハイカーも訪れるので、豪快なアルペン的な雰囲気はありませんが、最初の1歩として取り上げました。
「西に富士、東に筑波」と、富士山に例えられるほど神聖な、山全体が聖域とされる「日本百名山」「日本百景」に名を記し、万葉集にも詠まれる程の信仰の山です。山容は標高877m「女体山」と「男体山」との総称で、1000mに満たないながらも、山頂からは関東平野が一望できる見晴らし最高の登山を満喫できる茨城県のシンボルです。
登山ルートは、そもそも神聖な参道を歩くわけで、正規の道標にしたがって歩きたいものです。登山初心者は、登りで汗をかいて頂上の眺望と大気を満喫し、帰りはケーブルカーの山頂駅や、ロープウェイを上手く利用して下山するのも良いかも知れません。
火山活動によって出来たカルデラ湖「大沼」を囲む1200mから1800mの山の総称を赤城山と呼び、単独峰としての赤城山はありません。カルデラの規模は富士山に次ぐ大きさで、最高峰の標高1828mの黒檜山(くろびさん)の中腹には「赤城神社」を擁しています。「日本百名山」「日本百景」に名を連ねた信仰の山でもあり、観光の山でも在ります。
登山ルートは、大沼湖畔から黒檜山へのピストンコースは初級者の登山に向き、他の峰への周回コースなど、中級者向けのコースもあり変化に富んだ山といえます。登山開始までのアプローチは若干長いのですが、登山そのものは、十分初心者にも登れる山です。呼び方は「あかぎやま」「あかぎさん」どちらも有りだそうです。
世界的な観光地、「富士伊豆箱根国立公園」の一角にある山、箱根山カルデラを形成する外輪山では最も高く、標高1212mからの富士山の眺望は絶品というほかありません。付近には有名な箱根温泉郷と日本有数のアウトレットモールなどが控えた、遊び心満載の登山を楽しめます。
登山ルートは、静岡県側、箱根側とありますが、登山者も多く、登山道は整備され、最期の急坂を除けば楽しい山旅を楽しめます。頂上から眺める富士山の眺望も素晴らしいですが、その山麓からの裾野の広さに改めて驚くことでしょう。
山麓の御岳渓谷から山頂付近の武蔵御岳神社まで、参道を歩く登山となっており、古くから山岳信仰の山として崇められてきました。特に元旦の初日の出を見ようとする登山客で賑わい、整備された参道にそって土産物店や宿坊が並びます。標高は929mと低い山ですが、その由緒は高いと言わざるを得ません。
また自然が多く残る山としても知られ、早春を彩るカタクリやイチリンソウ、アズマイチゲ、ニリンソウなど、花が終ると地上部も枯れてしまう、スプリングエフェメラルの仲間が多く、夏には日本の固有種で1属1種のレンゲショウマ(画像)の可憐な花のシーズンには登山客とアマチュア写真家でごった返します。
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引用: https://www.flickr.com/photos/iam_moson/10136735733/in/photolist-grKqnK-aaV27B-awwbNc-FbUZk-6h7DgX-diZtYP-5iAfUw-5Aa5Zi-ahFmE3-8qRb4V-rKe4F-8uHpTz-8nVPFv-oaAyvp-2sfFAb-9GmWas-kFZdZ-fnpwXn-tLN5s1-TVGAyC-SfduTZ-8vHKPK-qhkKAg-238zkWY-jJMr2T-Mk9s9P-efjs9b-28V9UW2-fsT2iu-7NkaJ1-bcD5N2-kFZfp-cAUQi1-kFZhq-khs66q-o2Ri5x-bbG7h-bnoa33-HWb3mq-RUZLEC-U74yfC-5pc11L-hLMusz-6dgugD-ofMWwn-6rc5Jk-eRiKzJ-6rcb7n-7coFf2-kBeHZ
ここからは中級者向けの登山となります。特徴として、高低差が多く「歩程」が長くなること、登山開始までのアプローチも長くなり、場所によっては「鎖場」や「ガレ場」があること。それに伴い非常食の量も増え、登山靴からザックの容量も変わってきます。数人以上のパーティで歩くなら、2番手を歩かせてもらい、体調管理とその時のコンディションを把握しておくことが非常に大切になります。登山の楽しさを満喫するためにも、「絶えず心配する」を心がけてください。
丹沢山塊の南に位置し、標高1491mの「表丹沢」の代表格です。一気に標高差を稼ぐ山で、登山道は長い木道が続き、思った以上に疲れる山といえます。その分、頂上での感慨もひとしおで、富士山や遠く南アルプスまで望み、「山へ来た!」と言う気分が身体中に染み渡ります。
東京から近く交通の便も良いことから、週末登山で賑わい、大学の山岳部などの歩荷(ぼっか)訓練の姿もよく見かけます。頂上の「尊仏小屋」の名の通り、丹沢は修験道の道場でもあります。丹沢は奥が深く、縦走登山なども出来る様々なコースを設定できる味わい深い山といえます。また、沢登りに適した痛快な登山も楽しめますが、中級者向けの登山を積んだ人たちが行くコースとなります。
クルマで軽井沢方面へ向かって行くと、唐突に目に入ってくる岩峰群があります。日本三大奇景と称され、国の名勝、日本百景の妙義山です。多くの岩峰のうち、標高1104mの相馬岳を目指します。たいへん複雑な地形で、中級者向けの山の中でも、30mにも及ぶ鎖場があり、初めの挑戦はかなり緊張します。
岩場や鎖場を登る基本形は、「3点確保」です。両手両足の3点を必ず地面にホールドしておくことが一大原則です。登山もこの辺りまで来ると、非常にアルペン的な気分に浸ることが出来、登山の醍醐味に触れた感じを持ちます。鎖場では、集中力と緊張感を持ち続けることで油断大敵です。
奥秩父山塊の北部に位置し、名前から想像できるように、古くから山岳修験道の山としてたいへん有名でした。標高1723mの山頂は、三峰山、武甲山と併せて秩父三山と呼ばれています。
登山道は、修験者が歩いて来た道で、石仏、石碑が至る処に建ち並び、信仰の深さを感じます。ツツジの仲間のヤシオツツジ、いわゆる「アカヤシオ」が頂上付近に群落を作り、その鮮やかな光景を見たいがために、4月下旬からの花期には多くの登山者が訪れて、山頂はごった返します。ただ、険しい鎖場があるため、本格的な登山であることを忘れないで欲しいと思います。
東京都の西端に位置し2017mの都内最高峰の山。山梨、埼玉の三つが山頂で交わっています。多摩川を中心とした東京都の水源林としても貴重な山域といえます。登山コースはいくつかありますが、最短ルートのピストン行程でも、9時間を見ておく必要があります。登山はきつくなればなるほど、頂上へ立ったときの満足感も大きくなります。
山頂からの眺望は素晴らしく、富士山はもちろん、遙か南アルプスの眺めも堪能できます。しかし日帰り登山の限界点と言うべきで、出来ることなら、山小屋泊の1泊2日の登山日程を組んで登ることを強くおすすめします。山小屋に泊まる登山はまた別格です、きっとますます山にはまることでしょう。携行する装備も増えて、荷物は格段に重くなります。
縦走登山です。岩峰、鎖場を抜ける岩場、樹林帯、稜線歩き、縦走という登山の醍醐味を十全に味わう登山です。中央自動車道、甲府を過ぎた辺りから、左に巨大な山容の南アルプス、前方に八ヶ岳の峰が見えてくると、右に岩ばかりの瑞牆山が、その奥に金峰山が見えてきます。これから登る山を前にして身が引き締まる瞬間です。
瑞牆山は、標高2230mながら岩峰が鋭く聳り立つ非常に崇高な山に見えます。岩場ではロッククライミングをして必至に岩に取り付いているクライマーを横目で見ながら頂上へ向かいます。ボルダリングが大流行の昨今、いつかこういう山に登山をしてみたいと思う瞬間です。
瑞牆山を下りて、深い樹林帯を長い間歩き続け、樹林が切れ稜線上へ出ると、豪快な360度の展望が待っていてくれます。眼の前に八ヶ岳が、振り返ると、雲の上に富士山が。そして目指す金峰山の頂上に鎮座する「五丈岩」が目前に迫ります。標高2599mはこの10選で最も高い山となります。
このコースは日帰りも可能ですが、山小屋泊の余裕を持った山行をお薦めします。夜は小屋の外へ出て、圧倒的な数の星を見るという、都会では不可能な世界を味わい、登山者同士のとりとめのない話しに登山の楽しさをひしひしと感じます。11月以降の金峰山の登山は、冬山装備の一部が必要になり、夏山を何回か経験した後か、上級者の案内をまって行くのが常套です。
関東の山10選、いかがでしたか。登山の醍醐味と限りない魅力を醸し出す山の空気と大自然を是非楽しんでもらう一助になればと思います。