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黒部の立山完全攻略【2018年度版】~観光・紅葉・登山情報まで~

2024.02.25

立山から黒部ダムへ至る「立山黒部アルペンルート」は北アルプスの高山帯を横断する、高山植物、登山、トレッキング、紅葉の一大パノラマを堪能できます。トロリーバス、ロープウェイ、ケーブルカーを駆使し、雄大な大自然を肌で感じる空前の観光ルートを紹介していきます。

  1. 立山黒部アルペンルート観光・紅葉・登山情報:ルートの概要
  2. 立山黒部アルペンルート観光・紅葉・登山情報:①「美女平」周辺
  3. 立山黒部アルペンルート観光・紅葉・登山情報:②「弥陀ヶ原」周辺
  4. 立山黒部アルペンルート観光・紅葉・登山情報:③「室堂平」周辺
  5. 立山黒部アルペンルート観光・紅葉・登山情報:④「黒部ダム」周辺
  6. 「立山黒部アルペンルート」総合情報はこちら
  7. まとめ

アルペンルート概要

標高3000m級の北アルプスの山々を見上げながら、雲上の山岳散歩を楽しめる「立山黒部アルペンルート」。一年の半分近くを人を寄せ付けない屈強な大自然の姿をみせる日本最大最長のアルペンルートです。春の「雪の大谷」から始まり「森林浴」や高山植物群の「お花畑」、信仰の山「立山」、苦難の末に開通した「黒部ダム」や「雲上の温泉」、そしてシーズンを締めくくる「圧倒的な紅葉」を観ることが出来る世界です。

6つの交通機関でルートを繋ぐ

6つの交通機関、立山ケーブルカー、立山ロープウェイ、立山トンネルトロリーバス、立山高原バス、、黒部ケーブルカー、関電トンネルトロリーバスを使い、富山県側から長野県信濃大町まで完全走破出来ます。しかもトレッキングコースも非常によく整っているので、観る、走る、歩く、を徹底的に楽しむことが出来ます。しかし冬の訪れも早く、公共交通機関は11月末で打ち切られるのが通常です。大きく4つのエリアに分けて、立山側から順を追って解説いたします。

「森林浴の森日本百選」

出発点、立山駅から標高差500mを美女平らまで7分で結びます。樹齢1000年を越えるタテヤマスギの巨木、身体の芯から爽やかにしてくれる芳香性活力素で埋まる森林浴、また高山でしか見られないライチョウ、カヤクグリ、ホシガラス、イワツバメ、などの多くの野鳥を観察出来る最初の別天地です。

日本一の落差を誇る「称名滝」

写真は「称名滝」。落差350mは日本最大の瀑布で、「日本の滝100選」。雪解けの始まる5月から7月が水量が多く、またその時期には右側にもう一本「ハンノキ滝」はなんと落差500mに達し、その光景は圧巻です。その清涼感たるや、マイナスイオンを全身に浴びることになります。紅葉の素晴らしさも必見の周辺です。

雲上の高層湿原

美女平からは「立山高原バス」で標高2000m前後の溶岩台地を「室堂行き」に乗って、高層湿原を走り抜けます。ここも歩くトレッキングコースが整備されているので、湿地帯に咲く花、岩場に咲く花など、高山植物を堪能できます。

立山カルデラを歩く

初夏のミズバショウから、クロユリ、イワカガミ、ハクサンイチゲなどが咲き乱れる道は木道で整備され歩き易く、秋にはナナカマドが真紅に紅葉し、その光景はこの世のものとは思えない感動を受けます。「弥陀ヶ原」の由来が、立山信仰の「阿弥陀さまが住む大地」というのも納得です。

日本最高所の鉄道駅

「立山高原バス」の終点「室堂平(むろどうだいら)」です。ターミナルは日本の鉄道の最高所の駅。ここは、大きく「地獄谷」方面の散策と「みくりが池」の周遊コースが一般的です。後立山連峰の剱岳などを目指す上級者の登山基地でもあり、アルペン的な気分が盛り上がります。地獄谷方面へは、ガスの噴出規制などもあることから、案内所で必ず確認してくださいね。

アルペンルートのハイライト!

「みくりが池」は平坦な池を周遊する家族でも大いに楽しめるコースですが、その深い青の美しさ、高山植物の種類と密度の高さ、また、ライチョウの出現確率の高い場所なので、高山でしか見られないライチョウとばったり遭遇、という運にも恵まれるかも知れません。

大観峰駅から究極の紅葉を堪能する

「立山ロープウェイ」「黒部ケーブルカー」を乗り継いで「黒部ダム」に向かいます。ロープウェイの出発点「大観峰駅」は標高2316mの断崖絶壁。支柱が一本もないワンスパンのロープウェイからの紅葉は「素晴らしい!」のひと言で、息を飲む光景に「来て良かった!」と大声を出したくなるほどです。「黒部湖駅」に降りると「黒部ダム」までは、ルート唯一の徒歩区間があり、歩いて15分ほど。

壮大な歴史と景観を味わう

その運用までの凄まじい歴史は、戦後の復旧から、電力不足を解消するために、7年の歳月と延べ1000万人の人手によって作られた、大自然の中に巨大なアーチ型のダムとダム湖が出現します。まさに「アルペンルート」のフィナーレを飾るに相応しいダムです。高さ186m、長さ492mで世界的規模の貯水量を誇る、アーチ型のダムは、展望台から見る放水の光景は圧巻で、ダム湖を取り巻く森林の紅葉がさらに気分を盛り上げ目に焼き付きます。
立山の壮大な大自然を目に焼き付ける「立山黒部アルペンルート」の概要を紹介しました。例年11月末には、そのシーズンが終了します。強烈な紅葉も、山の上部から始まり一気に山麓まで降りてきて、立山は長い冬に入ります。交通事情と天候事情、火山情報などを入念に調べた上で行くことを願いまとめといたします。
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://cdn.pixabay.com/photo/2015/11/19/12/43/image-1051066_960_720.jpg