2泊3日の京都旅行で、あちらこちらに点在する京都の観光スポットを効率よく観光できるよう、1日ごとにエリアを絞ってモデルコースを作ってみました。今回は主に路線バスを利用して、1日目は京都駅周辺、2日目は金閣寺周辺、そして3日目は清水寺周辺を散策するモデルコースのご紹介です。ひ参考にしてみてください。

2泊3日の京都旅行の第1日目は、各方面から京都駅に到着したばかりという方も多くいらっしゃるかもしれませんので、京都駅周辺を観光しましょう。

国宝の千体千手観音立像と1000体の千手観音立像が並んでいることで有名な蓮華王院の三十三間堂。前後10列の階段状の壇上に整然と並ぶ等身大の1000体の観音立像は圧巻です。この観音像は実に全ての顔が違っており、必ず会いたい人とそっくりの像があるといわれています。探してみるのもよいでしょう。私と一緒に行った従姉妹は今回が3回目の拝観で、毎回印象に残る観音像が違うそうです。その時の自分の心情に一番近い観音像に惹かれるのかもしれませんね。

• 開門時間 ： 8:00～17:00（11月16日～3月は9:00～16:00）
• 拝観料 ：一般600円・高校中学400円・子供300円
• アクセス：ＪＲ京都駅前の市バス「京都駅バス停」から100・206・208系統で10分、「博物館三十三間堂前バス停」下車すぐ　＊京阪電車・七条駅より徒歩7分

ランチは三十三間堂のすぐお隣、ハイアットリージェンシー京都の中にあるレストラン「ザ・グリル」でいただきましょう。日本庭園を眺めながらゆったりと食事が楽しめる人気のお店です。食材の持ち味を活かして作るフレンチテイストの料理を楽しむことができます。薪のオーブンで焼きあげるという正統派のグリルステーキが人気です。

ランチの後は、月輪山山麓に雄大にある臨済宗東福寺派の大本山の東福寺を訪れます。本尊は釈迦如来で、広大な寺域には伽藍や、塔頭があります。こちらの八相の庭と呼ばれる本坊庭園は海外にも紹介されるほど有名です。また、通天橋から見た紅葉は京都でも有数の紅葉の名所のとして多くの観光客が訪れています。私が紅葉シーズンに行った時は、待ち時間が2時間以上の大混雑でした。

• 拝観時間：9:00～16:00（11月～12月第一日曜日は8:30～16:00、12月第一日曜日～3月末は9:00～15:30）
• 拝観料：通天橋・開山堂400円（小中学生300円）　東福寺本坊庭園400円（小中学生300円）＊境内入場は無料
• アクセス：「博物館三十三間堂前バス停」から88・208系統で「東福寺バス停」下車、徒歩4分　＊京阪電車の場合は「七条駅」から1駅目の「東福寺駅」下車、徒歩10分（紅葉シーズンにはバスが満員で乗れないことがあります。私は、3本目に来たバスにやっと乗ることができました。行楽シーズンは電車の利用をお勧めします）

東福寺から徒歩約15分の距離にある泉涌寺(せんにゅうじ)は真言宗泉涌寺派の総本山として有名です。また、皇室との関連が深いことでも有名です。釈迦、弥陀、弥勒という三尊を安置している上、霊明殿に歴代天皇、親王、皇后の尊牌を奉安しています。国宝の泉涌寺勧縁疏や国内最大の涅槃図があることでも知られます。

• 拝観時間：9:00～16:30
• 拝観料：500円（高校生以下は300円）
• アクセス：京阪電車・東福寺駅から徒歩15分　市バス208系統　バス停「泉涌寺道」から徒歩約10分

京都駅周辺には、国宝・五重塔で有名な世界文化遺産の東寺もあります。春と秋にはライトアップも行われます。特に夜桜ライトアップは春の京都の風物詩となっています。また、弘法大師の命日にあたる毎月21日には弘法市と呼ばれる縁日が開かれ、大変賑わいます。私はここの縁日で掘り出し物の硯やお皿を見つけて買いました。

• 開門時間：5:00～17:00  
• 拝観料：無料（金堂・講堂・五重塔などの拝観は有料）
• アクセス：JR京都駅・八条口より徒歩15分

2泊3日の京都旅行の2日目は、京都市北西部の「きぬかけの路」沿いの三つの世界遺産を巡るモデルコースをご紹介します。

いわずと知れた金閣寺は三島由紀夫の金閣にも登場する美しいお寺です。正式には鹿苑寺という名前です。よく見ると三層異なる建築様式で建築されており、金箔は実に20万枚も使われているというのですから驚きです。入場して少し進むと金閣寺が現れ、写真を撮る人で溢れかえっています。中にはここで写真を撮ったでけですぐに帰ってしまう人もいますが、順路に沿って一周すれば色々な角度から金閣寺を眺めることができるので、ぜひ一周してくださいね。

• 参拝時間：9:00〜17:00（特別拝観時は時間が異なる場合がある）
• 拝料：400円（小中学生は300円）
• アクセス：京都駅より市バス101・205系統で45分「金閣寺道バス停」下車すぐ

金閣寺、龍安寺、そして仁和寺という三つの世界遺産をつなぐ観光道路を「きぬかけの路」といいます。約2.5kmあり、周辺には神社仏閣や飲食店が並んでいます。バスに乗って次の目的地まで行くこともできますが、風光明媚な「きぬかけの路」を散策しながら次の目的地へ行くのもおすすめです。

禅宗の名刹・龍安寺も京都で最も有名な観光名所の一つでしょう。その中でも特に有名な方丈庭園は、塀に囲まれた75坪の庭で、白砂がしかれており、15個の石で作られた枯山水庭園です。どんなにがんばっても15個の石は一度に見ることが出来ないという見所があります。

• 拝観時間：8:00～17:00（12月1日～2月末日は8:30～16:30）
• 拝観料：500円（小中学生300円）
• アクセス：徒歩（きぬかけの路）で18分　＊「金閣寺道バス停」から市バス59系統で4分「瀧安寺バス停」下車すぐ

龍安寺の境内にある西源院は京都らしく精進料理頂くことの出来るお店です。日本庭園を眺めながら美味しい「七草湯豆腐」などの料理を味わい、京都を感じながら癒されてみてはいかがでしょうか。

仁和寺(にんなじ)は真言宗御室派の総本山として京都でも有名なお寺の一つです。二王門には金剛力士像を安置しています。国宝の金堂のほか、御殿、五重塔など見所が多いお寺で、大変人気があります。

• 拝観時間：9:00～17:00
• 御殿の拝観料：500円（小中学生300円）
• アクセス：徒歩（きぬかけの路）で11分　＊「瀧安寺バス停」から市バス59系統で3分「仁和寺バス停」下車すぐ

時間があれば、仁和寺から足を伸ばして嵐山へ出かけましょう。

• アクセス：京福電鉄「御室仁和寺駅」から「嵐山駅」(帷子ノ辻駅で乗り換え) まで約20分　＊バスでも行けますが、私は乗り換えのバス停で30分以上待ちました。ここから嵐山へ行かれる場合、嵐電の利用をお勧めします！

2泊3日の京都旅行の3日目も、人気、知名度ともに京都で1、2を争う観光名所「清水寺」を中心に京都の魅力をたっぷり味わうモデルコースをご紹介します。

京都に行ったら必ず行かねばならぬといっても過言ではないのが世界遺産でもある清水寺でしょう。桜、新緑、紅葉、雪とそれぞれの季節ごとに違った表情を持っています。

• 拝観時間：6:00～18:00（季節や行事により変更）
• 拝観料：400円（小中学生200円）
• アクセス：京都駅より市バス100系統清水寺祇園 銀閣寺ゆきで五条坂下車、徒歩10分

清水寺を観光した後は清水坂を散策し京都ならではの情緒を楽しみましょう。清水坂から産寧坂、二寧坂と道は続きます。おみやげ物やスイーツなども楽しみながら、京都らしい風景と賑わいを味わってみてくださいね。私はここでテレビ番組の撮影に遭遇！本当に「絵になる」佇まいです。

帰りの時間と相談しながら、時間に余裕があれば、二寧坂からさらに先へ進み「祇園さん」の呼び名で親しまれている八阪神社まで歩いてみましょう。近くには、祗園しだれ桜に代表される桜の名所・円山公園やNHK「ゆく年くる年」でおなじみの除夜の鐘で知られる知恩院もあります。

• 参拝時間：24時間参拝可
• アクセス：京都駅より市バス206系統「祇園バス停」下車すぐ

いかがでしたでしょうか。今回は京都の超有名観光スポットをエリアごとに分けて観光するモデルコースをご紹介しましたが、京都にはまだまだたくさんの観光名所があります。ぜひ自分だけのとっておきの京都旅行を楽しんでみてください。