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京都

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京都観光を日帰りで楽しむためのおすすめモデルコースを知る

2024.02.25

日本を代表する国際観光都市「京都」。何度でも行きたくなる町が「京都」です。数え切れないほどの観光スポットがある京都を楽しむには日帰り観光を取り入れることが必要です。さあ、次はどこにしましょうか?いくつかの日帰りコースを紹介しますので参考にしてください。

  1. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース①:京都駅 から 東寺 へ
  2. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース②:三十三間堂 から 六波羅蜜寺 へ
  3. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース③:八坂神社 から 清水寺 へ
  4. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース④:銀閣寺 から 南禅寺 へ
  5. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース⑤:円山公園 から 建仁寺 へ
  6. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース⑥:二条城 から 相国寺 へ
  7. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース⑦:壬生寺 から 武信稲荷神社 へ
  8. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース⑧:平安神宮 から 吉田神社へ
  9. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース⑨:金閣寺 から 妙心寺 へ
  10. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース⑩:北野天満宮 から 西陣 へ
  11. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース⑪:大覚寺 から 落柿舎 へ
  12. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース⑫:嵐山渡月橋 から 竹林の道 へ
  13. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース⑬:松尾大社 から 西芳寺 へ
  14. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース⑭:上賀茂神社 から 陶板名画の庭 へ
  15. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース⑮:曼殊院門跡 から 金福寺 へ
  16. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース⑯:泉涌寺 から 伏見稲荷大社 へ
  17. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース⑰:平等院 から 宇治上神社 へ
  18. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース⑱:貴船神社 から 由岐神社 へ
  19. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース⑲:三尾巡り( 高山寺 〜 神護寺 )
  20. 京都観光・おすすめの日帰りモデルコース⑳:大原巡り( 三千院 ~ 寂光院 )
  21. 最後に

楽しみがいっぱいの「京都駅ビル」

古都京都の近代的な駅ビルは、見逃すことのできない観光スポットの一つです。駅ビルの中には、グルメやショッピングなどの商業施設ばかりでなく、大階段のイベント会場や地上45mの空中回路などワクワク感がいっぱいです。 観光客にはもちろん、地元の人にも人気のお出かけスポットです。

京都市内を一望「京都タワー」

JR京都駅烏丸口を出ると、正面に見えるのが「ろうそく」にも例えられる「京都タワー」(写真・上)です。地上100mにある展望台からは市内が一望できます。北方眼下に見えるのが東本願寺の大伽藍(写真・下)。いかに広大な境内かが実感できます。夜9時まで営業しているので夜景も楽しめます。

世界最大級の木造建築「東本願寺御影堂」

京都タワーから徒歩で約7分行くと浄土真宗大谷派本山の「東本願寺」があります。徳川家康は本願寺の分断を画策し、1602(慶長7)年、現在の地に寺地を与えて教如上人に創建させました。地元では「お東さん」と呼ばれ、京都三大門の一つ御影門、世界最大級の木造建築の御影堂(写真・上)、阿弥陀如来を本尊とする阿弥陀堂など見どころがたくさんです。

桃山文化が薫る「西本願寺」

浄土真宗本願寺派の本山「西本願寺」は、豊臣秀吉の寄進により、1591(天正19)年、大坂天満から現在の地に移されました。203畳の広さをもつ対面所、優美な飛雲閣、日本最古の能舞台など、桃山文化の粋を集めた名建築が数多く伝わっています。豪華な「唐門」(写真・下)は見逃せません。

五重塔がそびえる「東寺」

「東寺」は、平安遷都の際、桓武天皇によって鎮護国家のために創建された官立寺院です。正式名称は「教王護国寺」です。五重塔は、新幹線からも見える京都の顔。高さ55mは木造の塔で日本一の高さを誇ります。後に空海が真言密教の根本道場としました。金堂、大師堂など国宝・重文建築物ばかりでなく、仏像、仏画など密教美術の宝庫です。

詳細情報

【交通アクセス】●京都タワー:京都市下京区烏丸通七条下ル ☎︎075-361-3215( JR京都駅から徒歩約2分)●東本願寺:京都市下京区烏丸通七条上ル ☎︎075-371-9181( 京都タワーから徒歩約7分 )●西本願寺:京都市下京区堀川通花屋町下ル ☎︎075-371-5181( 東本願寺から徒歩約8分 )●東寺:京都市南区九条町1 ☎︎075-691-3325( ①JR京都駅から徒歩約15分 ②近鉄東寺駅から徒歩約10分)

「三十三間堂」(蓮華王院)

「三十三間堂」(蓮華王院)は、1164(長寛2)年、後白河法皇の命により平清盛によって創建されました。日本一長い(118メートル)木造建築物として知られる本堂(写真)には、内陣の柱間が33あります。境内には、湧き出る水の音がすすり泣いているように聞こえる「夜泣泉」とよばれる井戸があり、そばのお地蔵様には夜泣き封じのご利益があると伝えられています。

圧巻! 1000体の千手観音立像

本堂には、表情がすべて異なる1000体の千手観音立像が並び、中央には鎌倉時代の名仏師・湛慶作の中尊千手観音坐像が置かれています。1000体の中には、会いたい人に似た表情の像が必ずあるといわれます。

「京都国立博物館」

三十三間堂のすぐ北側に「京都国立博物館」があります。1897(明治30年)年に開館した明治古都館(写真)は、建物自体も文化財に指定されています。平成知新館(新館)と合わせて、国宝級の重要文化財が多数保管され、様々な展覧会が開催されています。

利休好みの「智積院」

京都国立博物館から東へ約3分、「智積院」は真言宗智山派総本山です。豊臣秀吉の長子・鶴松の菩提寺である祥雲禅寺が前身です。境内には金堂、明王殿、大師堂、密厳堂などがあり、大書院から眺める名勝庭園(写真)は、利休好みの庭と言われています。『桜図』、『楓図』、『松に秋草図』など長谷川等伯・久蔵の障壁画(国宝)は必見です。

愛称「ほうこくさん」の「豊国神社」

京都国立博物館のすぐ北側にある「豊国神社」は、豊臣秀吉公の死後、廟所として建立されたのが起源です。地元では「ほうこくさん」の呼び名で親しまれ、出世祈願のご利益があるといわれます。伏見城の遺構を移した豪華な造りの「唐門」(写真)は国宝に指定されています。

平家一門ゆかりの「六波羅蜜寺」

豊国神社から北へ徒歩で約9分行くと「六波羅蜜寺」があります。951(天暦5)年、流行病から人々を守るために空也上人が創建しました。平家一門が兵を駐屯させ拠点としたため、平清盛坐像など平家ゆかりの寺宝が所蔵・展示されています。念仏を唱える「空也上人像」(写真・下右端)は見逃せません。

詳細情報

【交通アクセス】●三十三間堂:京都市東山区三十三間堂廻り町657 ☎︎075-561-0467( 市バス停博物館三十三間堂前から徒歩すぐ )●京都国立博物館:京都市東山区茶屋町527 ☎︎075-525-2473( 市バス停博物館三十三間堂前から徒歩すぐ)●智積院:京都市東山区東大路通七条下ル東瓦町964 ☎︎075-541-5361( 市バス停東山七条から徒歩すぐ )●豊国神社:京都市東山区大和大路正面茶屋町530 ☎︎075-561-3802( 市バス停博物館三十三間堂前から徒歩約5分 )●六波羅蜜寺:京都市東山区五条通大和大路上ル東 ☎︎075-561-6980( 市バス停清水道から徒歩約6分 )

「八坂神社」で開運招福を!

京都観光の定番スポット「八坂神社」は、656(斉明天皇2)年に創祀された古社です。拝殿と一つの屋根で覆われた祇園造と呼ばれる珍しい構造の本殿に特色があります。地元では「祇園さん」の愛称で親しまれており、毎年7月に行われる「祇園祭」の舞台としても有名です。開運招福や商売繁盛のご利益を求めて、いつも多くの参拝客で賑わっています。

華やかな「八坂・祇園祭」

産寧坂(三年坂)を通って清水寺へ

賑やかさと落ち着いた雰囲気を兼ね備えた石畳の坂道、二寧坂(二年坂)から産寧坂(三年坂)を通って、清水坂を上ると清水寺があります。坂道は茶碗坂とも呼ばれ、清水焼を売る店が並びます。京都気分満喫の東山散歩です。

「清水寺」本堂から京都を一望しよう!

京都観光のメッカ「清水寺」は、798(延暦17)年の創建です。その起源は、延鎮上人が夢のお告げを受けて音羽山麓に草庵を構えたことにあるとされています。13万㎡の境内に、釘を使わない懸崖造りの本堂(写真)、国内最大級の三重塔、奥の院などが壮大な伽藍を形作っています。本堂の舞台は「清水の舞台から飛び降りる」ということわざの語源となりました。舞台から眺める一大パノラマは絶景のスポットで、「千年の都・京都」の町並みを一望できます。

朱色が美しい「三重塔」

「音羽の滝」で、ご利益を!

「音羽の滝」は、清水寺の名にも由来する名水の滝です。3本それぞれに学業成就、延命長寿、良縁祈願のご利益があるとされています。

詳細情報

【交通アクセス】●八坂神社:京都市東山区祇園町北側625 ☎︎075-561-6155( JR京都駅から市バス停祇園下車すぐ )●清水寺:京都市東山区清水1-294 ☎︎075-551-1234( JR京都駅から市バスで約15分、バス停五条坂又は清水道から徒歩約10分 )

東山文化のシンボル「銀閣寺」

「銀閣寺(慈照寺)」は、室町幕府8代将軍足利義政が1482(文明14)年から8年かけて造営した山荘・東山殿が起源です。下層の心空殿は書院造、上層の潮音閣は禅宗仏殿造になっています。方丈前にある、白砂を盛り上げた「向月台と銀沙灘」(写真)は、まるで現代アートを思わせます。「わび・さび」の東山文化を楽しみましょう。

「哲学の道」を散策しよう!

「哲学の道」は、銀閣寺から熊野若王子神社までの約2Kmの琵琶湖疏水沿いの散策路です。西田幾多郎が思索にふけりながら歩いたことから、その名前がつけられました。道沿いの樹々や花々は、四季折々の美しさを見せてくれます。

「法然院」にも立ち寄ろう!

哲学の道を歩き始めて約5分の所に「法然院」があります。このお寺は、浄土宗の開祖である法然上人が念仏修行の場として結んだ草庵が始まりです。山門(写真)を入るとすぐに、白砂壇で季節の模様が描かれています。

京都五山「南禅寺」の巨大な三門

「南禅寺」は、1291(正応4)年、亀山天皇の離宮に無関普門を開山として創建された臨済宗南禅寺派の大本山です。東山山麓に広大な伽藍が広がっています。境内を突き抜けるようにして造られた「水路閣」はドラマやCMロケ地としても有名です。上には琵琶湖からの水が流れ、煉瓦造りの洋風建造物が木造の境内に絶妙にマッチして京都観光の人気スポットになっています。

南禅寺を貫く「レトロな水路閣」

詳細情報

【交通アクセス】●銀閣寺:京都市左京区銀閣寺町2 ☎︎075-771-5725( JR京都駅から市バス停銀閣寺道下車徒歩約10分 )●南禅寺:京都市左京区清水南禅寺福地町86 ☎︎075-771-0365( ①JR京都駅から市バス停南禅寺・永観堂道下車徒歩約10分 ②地下鉄東西線、蹴上駅から徒歩約10分 ③地下鉄烏丸線、烏丸御池駅から徒歩約10分 )●哲学の道:【北端】( 市バス停銀閣寺道下車徒歩約7分 )【南端】( 市バス停南禅寺・永観堂道下車徒歩約10分 )

桜を観るなら「円山公園」へ

八坂神社の奥にある「円山公園」は京都市最古の広さ約8万7千㎡の庭園です。桜の名所として名高く、園内中央の枝垂桜は「祇園の夜桜」として有名です。春には花見客で賑わいますが、それ以外の時期はひそりとして散策を楽しむには最適です。小川治兵衛が手がけた池泉回遊式庭園が見どころです。

咲き誇る「祇園の夜桜」

浄土宗の総本山「知恩院」

「知恩院」は、1175(承安5)年、法然上人がこの地に草庵を結び、専修念仏の教えを説く道場としたことに始まります。華頂山を背に大小106の伽藍が並び立つ浄土宗の総本山です。日本最大級の三門(写真)、日本三大梵鐘の銅鐘など見どころが沢山あります。

情緒あふれる「白川南通」を歩く

知恩院から河原町方面へ約1㎞(徒歩約12分)行くと「白川南通」に通じます。川沿いに続く石畳の小道に柳の木や料亭が並び、京都らしい景色が旅情を満たしてくれます。映画やCMのロケ地としても有名で、京都屈指の撮影スポットとして人気があります。

祇園のシンボル「巽橋」

「巽橋」は、白川に架かる小さな橋で、白川南通と四条通へ抜ける小さな路地をつないでいます。石畳や風情ある欄干が祇園の街並みと調和し、周辺一帯が「伝統的建造物群保存地区」に指定されています。

花街の風情漂う「花見小路」

「花見小路」は花街の風情を色濃く残すところです。特に四条通から南、建仁寺までの一帯は昔ながらのお茶屋や老舗の料理屋などが軒を連ねています。祇園特有の「一見さんお断り」の店が多いのもこのあたりです。

禅の心に触れる「建仁寺・潮音庭」

花見小路の先には、京都最古の禅寺「建仁寺」があります。臨済宗の祖栄西が、中国の百丈山の殿堂を模して建てられたと伝えられています。「潮音庭」の三尊石(写真)は、どこから見ても美しく、時が経つのを忘れさせます。建仁寺では写経体験を楽しむこともできます。

詳細情報

【交通アクセス】●円山公園:京都市東山区円山町☎︎075-561-1350( JR京都駅から市バス停祇園から徒歩約3分 )●知恩院:京都市東山区林下町400☎︎075-531-2111( JR京都駅から市バス停知恩院前から徒歩約5分 )●建仁寺:京都市東山区大和大路通四条下ル小松町584☎︎075-561-6363( JR京都駅から市バス停東山安井から徒歩約5分 )

江戸幕府の「元離宮二条城」

「二条城」は、徳川家康が1603(慶長8)年に京都守護と将軍上洛の時の宿泊のため造営された平城です。27万5千㎡の広大な城域は洛中でも特に目を引く存在です。3代将軍家光の時代に本丸、石垣などが完成し、現在も当時の徳川家の隆盛を物語る建物が数多く残っています。二の丸御殿の、狩野探幽らによる障壁画や「二の丸庭園」は必見です。

歴史を秘めた憩いの場「京都御苑」

平安遷都から明治まで、皇居として日本の歴史を見つめてきた「京都御所」。その御所をとり囲む広大な「京都御苑」は、今では多くの市民、観光客の憩いの公園となっています。東西700m、南北1300m、総面積92haにものぼる広大な園内には、華やかな時代を彷彿させる観光スポットに溢れています。

今も残る「旧九条邸・拾翠亭」

旧九条(五摂家の一つ)家の居宅は、現在は庭園部分のみが整備され残っています。九条池と呼ばれる庭園の池畔には「拾翠亭」と呼ばれる瀟洒な茶室が佇んでいます。

おごそかな「京都御所・紫宸殿」

「紫宸殿」は「京都御所」の内裏の正殿で、天皇の即位、元服、立太子、節会など、最重要の公的儀式が執り行われた建物です。御所の見学には申し込みが必要ですが、春と秋に各5日間、一般公開が行われます。

「護王神社」に立ち寄ろう!

京都御苑の直ぐ横(西側)に和気清麻呂公をお祀りしている「護王神社」があります。この地で、足の萎えた清麻呂公を猪が助けたことから「猪神社」とも呼ばれています。旅の途中、足腰のご利益(健脚)を祈願しましょう!

京都五山「相国寺」を訪ねて

京都御苑から北へ徒歩で約15分行くと京都五山第二位の「相国寺」(臨済宗相国寺派大本山)があります。足利義満の命により創建されました。金閣寺と銀閣寺は相国寺の塔頭です。法堂(写真)は、1605年に豊臣秀頼により再建されました。

「蟠龍図」の下で手を叩こう!

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引用: https://matome.naver.jp/odai/2147160614055887801/2147160859457233703
法堂の天井には、狩野光信筆による「鳴き龍」(蟠龍図)が描かれています。この真下で手を叩くと龍が鳴いているように響きます。旅の終わりに龍の鳴き声を聞きませんか!

詳細情報

【交通アクセス】●二条城:京都市中京区二条通堀川西入二条城町541 ☎︎075-841-0096 (市バス停二条城前から徒歩すぐ)●京都御苑:京都市上京区京都御苑3 ☎︎075-211-634(地下鉄烏丸線丸太町駅または今出川駅から徒歩すぐ)●護王神社:京都市上京区烏丸下長者町下ル ☎︎075-441-5458(地下鉄烏丸線丸太町駅から徒歩約6分)●相国寺:京都市上京区相国寺門前町701 ☎︎075-231-0301(地下鉄烏丸線今出川駅から徒歩約5分)

新撰組ファンの聖地・「壬生寺」

壬生寺は、三井寺の僧快賢が991(正暦2)年に母親の供養のために建てた律宗寺院です。延命地蔵菩薩を本尊とし、厄除、開運の寺として庶民の信仰を集めてきました。幕末の時代、京都で反幕府勢力を取り締まっていた新撰組の屯所が近くにあり、壬生寺で隊士たちが剣や砲術などの兵法訓練を行いました。局長の近藤勇の像(写真・下)が建立され、新撰組隊士の墓や『あゝ新選組』の歌碑もあり、新選組ファンの方は心踊ります。

屯所となった「八木邸」

壬生寺のすぐ側の「八木邸」は、新撰組が初めて屯所とした場所で、初代筆頭局長の芹沢鴨が暗殺された場所として知られています。暗殺された当時の部屋や刀傷が今も残されていています。

新撰組事件の舞台・「旧前川邸」

八木邸のすぐ側の「旧前川邸」は、山南敬助の切腹や古高俊太郎の拷問など、新撰組にとって大きな事件の舞台となった屯所です。現在は個人の住宅のため内部は非公開ですが、週末に勝手口の玄関で新撰組ファンに嬉しいグッズの販売が行われてます。

縁結びのスポット「武信稲荷神社」

壬生寺から北へ徒歩で約15分のところに「武信稲荷神社」があります。859(貞観元)年に藤原良相公が創始しました。坂本龍馬が幕府に追われていたときに、妻となるお龍に無事を伝えるために境内のエノキの幹(上写真・右上)に「龍」の文字を彫ったと伝えられることから、縁結びのパワースポットとして密かな人気があります。

詳細情報

【交通アクセス】●壬生寺:京都市中京区壬生梛ノ宮町31 ☎︎075-841-3381( 市バス停壬生寺道から徒歩約3分 )●八木邸:京都市中京区壬生梛ノ宮町24 ☎︎075-841-0751( 市バス停壬生寺道から徒歩約2分 )●旧前川邸:京都市中京区壬生賀陽御所町49 ☎︎なし( 市バス停壬生寺道から徒歩約2分 )●武信稲荷神社:京都市中京区今新在家西町38 ☎︎075-841-3023( 阪急四条大宮駅から徒歩約5分 )

平安遷都を記念する「平安神宮」

「平安神宮」は、1895(明治28)年、平安遷都1100年を記念し創建されました。京都最初の天皇桓武天皇と京都最後の天皇孝明天皇が合祀されています。社殿の周りにはたくさんの桜が植えられ、桜の名所として有名です。2月3日の「節分祭」、6月1〜2日の「京都薪能」、10月22日の「時代祭(京都三大祭)」などの恒例行事に合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。

「くろたにさん」の愛称「金戒光明寺」

平安神宮から北東へ約15分行くと「金戒光明寺」があります。このお寺は、比叡山延暦寺を離れた法然上人が念仏修行のために結んだ小庵で、浄土宗発祥の地です。地元では「くろたにさん」という名で親しまれています。境内東側斜面には、アフロヘアーの石仏(写真・下)が見られます。アフロのような髪型は、永い期間坐禅瞑想したため、このような姿になったと伝えられています。

女性にご利益「真如堂」

金戒光明寺を出て北に行くと真如堂(真正極楽寺)境内へ繋がります。ご本尊の阿弥陀如来像に、「比叡山の修行者のご本尊になっていただきたい」と言うと三度首を振られて断られますが、「京の都で女性の方を救っていただきたい」と言うと三度うなずかれたことから、真如堂は特に女性にご利益があるといわれます。阿弥陀如来像は「うなずきの弥陀」とも呼ばれています。紅葉のスポットとしても人気があります。

王城鎮護の社「吉田神社」

真如堂から北西へ約6分行くと「吉田神社」があります。859(貞観元)年、吉田山の麓に春日大社の神を勧請したのが始まりとされ、唯一神道(吉田神道)の根本道場として神道界に権威を誇りました。また、この地は、平安京の鬼門(東北)にあたることから王城鎮護の社とされています。『徒然草』の作者吉田兼好が、ここの神職の家に生まれたことでも知られています。節分祭の、鬼たちを追い払う「追儺式」は特に有名です。

詳細情報

【交通アクセス】●平安神宮:京都市左京区岡崎天王町 ☎︎075-761-0221(市バス停京都会館美術館前、または動物園前から徒歩約3分)●金戒光明寺:京都市左京区黒谷町121 ☎︎075-771-2204(市バス停岡崎道から徒歩約3分)●真如堂:京都市左京区浄土寺真如町82 ☎︎075-771-0915(市バス停真如堂前から徒歩約10分)●吉田神社:京都市左京区吉田神楽岡町30 ☎︎075-771-3788(市バス停京大農学部前から徒歩約5分)

北山文化を代表する「金閣寺」

「金閣寺」は、1397(応永4)年、室町幕府3代将軍足利義満が造営した別荘「北山殿」が起源です。義満の死後、禅寺(臨済宗相国寺派)となりました。正式名称「鹿苑寺」は、義満の法号から名付けられました。鏡湖池から眺める金閣は絶景で、時間・春夏秋冬それぞれ趣が異なり、何度訪れても飽きません。雪景色の中では、より一層金閣が際立ちます。華やかな舎利殿や池泉回遊式庭園は北山文化の頂点です。

禅の心を伝える「龍安寺」

「龍安寺」は、1450(宝徳2)年、守護大名の細川勝元が、妙心寺から義天玄承を迎え、徳大寺家の別荘の跡地で開山したのが始まりです。白砂の上に15個の石が配置された石庭(写真・上)は悟りの世界へ誘います。方丈の裏には、水戸光圀公寄進のつくばい(写真・下)があり、「吾唯足知」という有名な禅の言葉が刻まれています。

「御室御所」と呼ばれる「仁和寺」

真言宗御室派総本山の「仁和寺」は、886(仁和2)年、光孝天皇が発願、888(仁和4)年に宇多天皇によって創建されました。創建から明治維新まで約1000年間、30代の法親王が住職をつとめ門跡となったことから「御室御所」とも呼ばれます。御室の「御」は法親王、「室」は僧坊を意味します。広大な境内には金堂(写真・上)、観音堂、経蔵、御影堂、五重塔などが建ち並んでいます。(写真・下は「御殿回廊」)

日本最大の禅寺「妙心寺」

「妙心寺」は、1337(建武4)年、花園法皇がこの地にあった離宮を禅寺とし開山しました。全国3400の臨済宗妙心寺派の大本山で日本最大の禅寺です。三門(写真・上)、仏殿、法堂など重文の建造物が大伽藍を形成し、貴重な仏像、絵画、障壁画が所蔵されています。周囲には46もの塔頭が建ち並び、中でも「退蔵院」(写真・下)の庭園の美しさは旅の疲れを癒してくれるでしょう。

妙心寺塔頭「桂春院」真如の庭

詳細情報

【交通アクセス】●金閣寺:京都市北区金閣寺町1 ☎︎075-461-0013( 市バス停金閣寺道から徒歩約3分 )●龍安寺:京都市右京区龍安寺御陵下町13 ☎︎075-463-2216( 市バス停龍安寺前から徒歩すぐ )●仁和寺:京都市右京区御室大内33 ☎︎075-461-1155( 市バス停御室仁和寺から徒歩約2分 )●妙心寺:京都市右京区花園妙心寺町1 ☎︎075-461-5226( ①市バス停妙心寺前から徒歩すぐ②JR嵯峨野線花園駅から徒歩約10分 )

学問の神様を祀る「北野天満宮」

「北野天満宮」は、“ 学問の神様 ” として有名な平安時代の学者菅原道真公を祀る神社です。道真は、藤原時平の陰謀によって九州の太宰府に左遷されますが、皇族や藤原一族の急死など相次ぐ都の不幸は、失意のうちに亡くなった道真の祟りと恐れられ、道真を神として祀り霊を慰めたのがこの神社です。受験シーズンには生徒・学生たちで賑わい、2月25日の道真の命日には梅花祭が行われます。

京都五花街の「上七軒」

北野天満宮のすぐ側に「上七軒」があります。室町時代に北野天満宮を再建したとき、余った木材で七軒の茶屋を建てたのが始まりです。茶店やカフェ、小物店などが軒を並べ、昔ながらの京都の風情が楽しめます。毎年4月に芸妓や舞妓さんが舞を披露する「北野をどり」が人気です。

最古の木造建築「千本釈迦堂」

上七軒のすぐ北にある「千本釈迦堂」(「大報恩寺」)は、1227(安貞元)年、念仏道場として開かれた寺院です。応仁の乱からも焼け残った本堂(写真)は、京都市内最古の木造建築で国宝になっています。12月7・8日には “ 大根だき ” が行われ、大鍋で焚いた大根を食べると中風や病除けにご利益があると言われています。

西陣織の職人長屋「三上家路地」

千本釈迦堂から東へ徒歩で約7分行くと有名な路地の一つ「三上家路地」があります。ここには、西陣織の図案を作る職人の家「紋屋」が今も残ってます。路地の両脇には、10軒の町家が「十軒長屋」を形成し、ショップや教室を開いている家もあります。京都の伝統文化を支えた路地です。

「西陣織会館」で手織り体験を!

三上家路地から南へ徒歩で約7分の所に「西陣織会館」があります。日本を代表する伝統文化である西陣織の見学施設で、西陣織の帯を締めた女性たちの着物ショーが上演されます。職人による実演のほか、手織り体験もできます。京都観光の思い出作りはいかがですか?

詳細情報

【交通アクセス】●北野天満宮:京都市上京区馬喰町 ☎︎075-461-0005( 市バス停北野天満宮前から徒歩すぐ )●上七軒:京都市上京区今出川通七本松 ☎︎なし( 市バス停上七軒から徒歩すぐ )●千本釈迦堂:京都市上京区今出川通七本松上ル溝前町 ☎︎075-461-5973( 市バス停上七軒から徒歩約3分 )●三上家路地:京都市上京区大宮通五辻上ル北側紋屋町 ☎︎なし( 市バス停堀川上立売から徒歩約3分 )●西陣織会館:京都市上京区堅門前町414 ☎︎075-451-9231( 市バス停堀川今出川から徒歩約3分 )

院政の舞台「旧嵯峨御所大覚寺門跡」

「大覚寺」の起源は、嵯峨天皇の離宮を876(貞観18)年に正子内親王が寺に改めたことに始まります。鎌倉時代に、後嵯峨上皇・亀山法皇・後宇多上皇が院政を行ったところで、正しくは「旧嵯峨御所大覚寺門跡」といいます。御所風の優雅な伽藍が数多く並び、宸殿などの五大堂が回廊(写真・上)で結ばれて大沢池(写真・下)の景観も楽しむことができます。大沢池は境内の東側に位置し、周囲約1kmの人工林泉(林や泉水などのある庭園)です。嵯峨天皇が中国(唐)の洞庭湖を模したと伝えられ、「庭湖」とも呼ばれます。大覚寺は真言宗大覚寺派の大本山です。

嵯峨の釈迦堂さん「清涼寺」

大覚寺から南西へ徒歩で約10分の所に浄土宗のお寺「清涼寺」があります。本堂に釈迦如来立像(写真・右上)が置かれていることから「嵯峨の釈迦堂」さんの愛称で呼ばれます。釈迦如来立像は釈迦の生きた姿を表し、胎内には絹製の五臓六腑や貴重な書物が収められています。公開は4・5・10・11月と毎月8日のみです。

苔と紅葉の名所「祇王寺」

清涼寺から西へ徒歩で約10分の所に「祇王寺」があります。このお寺は、平清盛の寵愛を失った白拍子・祇王が母とともに剃髪して隠棲したお寺です。『平家物語』の中にも、尼となった祇王がこの地で過ごしたという記録が残されています。深い苔と静寂に包まれた庭を散策すると、嵯峨野の美しさを堪能できます。

現世と来世の幸せを!「二尊院」

引用: http://file.e-tera.net/5d282b1b.jpeg
祇王寺から南へ徒歩で約4分の所に「二尊院」があります。承和年間(834〜848)、嵯峨天皇の勅願によって建立された寺院で、境内には見ごたえのある伽藍が建ち並んでいます。本堂(写真・上)には、寺名の通り、重要文化財の釈迦如来立像と阿弥陀如来立像の二尊が並び(写真・下)、参拝すれば一度に現世と来世の幸せを得られます。

藤原定家ゆかりの「常寂光寺」

二尊院から南へ徒歩で約3分の所に「常寂光寺」があります。日蓮宗の古刹で、百人一首で知られる歌人藤原定家の別荘「時雨亭」があった場所(小倉山)に建っています。境内はまるで仏教の悟りの世界「常寂光土」のように美しいことから名付けられました。嵐山屈指の紅葉の名所で、特に散り紅葉の美しさは有名です。

嵯峨野に佇む草庵「落柿舎」

常寂光寺から東へ徒歩で約3分の所に「落柿舎」があります。茅葺き屋根の草庵が周りの田園風景に融け合って風情豊かです。庵の周囲の柿が一夜にして落ちたことから「落柿舎」の名が付けられました。俳人・松尾芭蕉の弟子である向井去来が晩年を過ごした所です。芭蕉も3度訪れて滞在し、この地で『嵯峨日記』を著しました。

詳細情報

【交通アクセス】●大覚寺:京都市右京区嵯峨大沢町4 ☎︎075-871-0071( 市バス停大覚寺から徒歩すぐ )●清涼寺:京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46 ☎︎075-861-0343( 市バス停嵯峨釈迦堂前から徒歩すぐ )●祇王寺:京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32 ☎︎075-861-3574( 市バス停嵯峨釈迦堂前から徒歩約15分 )●二尊院:京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27 ☎︎075-861-0687( 市バス停嵯峨釈迦堂前から徒歩約10分 )●常寂光寺:京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3 ☎︎075-861-0435( 市バス停嵯峨小学校から徒歩約7分 )●落柿舎:京都市右京区嵯峨小倉緋明神20  ☎︎075-881-1953( 市バス停嵯峨小学校前から徒歩約7分 )

嵐山のシンボル「渡月橋」

「渡月橋」は、承和年間(834〜848)に桂川の南側に位置する法輪寺への参拝通路として架けられたのが始まりです。現在の橋は昭和9年に架け変えられ、全長154mもあります。「渡月橋」の由来は、嵐山に浮かぶ月が橋を渡って行くように見えることから、亀山上皇が名付けたといわれます。川ではボート遊びが楽しめるほか、7・8月には鵜飼が見られます。中洲の「嵐山公園」には料亭や茶店が並び、桜と紅葉の名所として京都観光有数のスポットです。

名勝「天龍寺」と「精進料理」

渡月橋から北へ約6分歩くと「天龍寺」があります。臨済宗天龍寺派の大本山(京都五山第一位)で、1339(暦央2)年、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために創建しました。開山の夢窓疎石が築いた庭園(写真・上)は、背後の嵐山を借景にした池泉回遊式庭園です。天龍寺の「精進料理」(写真・下)は旅の昼食に人気です。

光源氏が訪れた「野宮神社」

天龍寺北側に出ると「野宮神社」があります。伊勢神宮の斎王に選ばれた皇女が、この地で禊を行ったと伝えられ、『源氏物語』の光源氏が六条御息所に会いに訪れた舞台としても知られます。小さな神社ですが、祭神の野宮大神は縁結びや子宝の神様として信仰を集め、ご利益を祈る参拝客でいつも賑わっています。

ゆっくり散策しよう!「竹林の小径」

「竹林の道」は、野宮神社から大河内山荘庭園まで約400mに渡って続く散策路です。緑一色に染まった竹林のトンネルには木漏れ日が降り注ぎ、心地よい涼風が吹き抜けます。ドラマやCMの舞台としても有名で、どの角度からも絵になる素敵な写真がたくさん撮れるでしょう。若い女性に人気の、嵯峨野・嵐山観光の代表的スポットです。

映画スターの別荘「大河内山荘」

竹林の道の西の外れに「大河内山荘」があります。大正から昭和期の無声映画の時代から、丹下左膳をはじめ多くの時代劇で一世を風靡した映画スター大河内傳次郎の別荘の跡がこの山荘です。約30年もの歳月をかけて築かれた庭園は見逃せません。眼下には保津峡の景観が広がっています。

詳細情報

【交通アクセス】●渡月橋:京都市右京区嵯峨中ノ島町 ☎︎075-861-0012( ①市バス停嵐山からすぐ②京福電鉄嵐山駅から徒歩約5分 )●天龍寺:京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町68 ☎︎075-881-1235( 京福電鉄嵐山駅からすぐ )●竹林の道:☎︎なし( 京福電鉄嵐山駅から徒歩約5分 )●野宮神社;京都市右京区嵯峨野宮町1 ☎︎075-871-1972( 市バス停野々宮から徒歩約4分 )●大河内山荘:京都市右京区嵯峨小倉山田渕山町8( 市バス停野々宮から徒歩約10分 )

酒造りの神様「松尾大社」

「松尾大社(まつのおたいしゃ)」は、701(大宝元)年、渡来人の秦氏がこの地に神殿を建立したのが始まりです。京都最古の神社の一つです。洛西の総氏神が祀られており、上賀茂・下鴨神社は「賀茂の厳神」、松尾大社は 「松尾の猛霊」として、ともに王城鎮護の社になりました。室町時代に建てられた本殿(写真)は「松尾造り」と呼ばれ、男神像2体、女神像1体とともに重文です。重森三玲作の松風苑(上古の庭・曲水の庭・蓬莱の庭)も見応え満点です。

神輿庫で祀られる献納酒

松尾大社は「お酒の神様」としても知られています。松尾の神より「この地の泉から酒を作って祀れ」との託宣があったと伝えられ、酒造業者から厚い信仰を集めています。神興庫前には奉納されたお酒が所狭しと並べられています。
境内の社務所裏には、お酒に使うと腐敗しないと伝えられている神泉「亀の井」(写真)があります。見逃せないスポットの一つです。

鈴虫の鳴き声が絶えない「華厳寺」

松尾大社から南へ徒歩で約18分行くと「華厳寺」があります。華厳宗の再興に力を注いだ鳳潭上人が1723(享保8)年に創建しました。先代住職が、28年間もの研究の末に鈴虫を毎日孵化させることに成功して、境内には年中鈴虫の鳴き声が絶えません。地元の人々からは「鈴虫寺」の愛称で呼ばれています。

お地蔵様に住所と名前を忘れずに!

境内では「幸福地蔵樣」が人々を待っています。どんな願いでも必ず一つ叶えて頂けるというありがたい地蔵様です。特に女性に人気があります。わらじを履いた地蔵様がお願いを叶えに歩いて来てくださるそうですので、お参りをする時は住所と名前は忘れずに伝えてください!

苔に覆われた「西芳寺」

鈴虫寺のすぐ側には「西芳寺」があります。聖徳太子の別荘として建てられたのが始まりと伝えられます。その後、奈良時代に行基が創建し、1338(暦央2)年に夢窓疎石によって臨済宗の寺院として再興されました。上下2段構えの庭園一面に広がる苔は、まるで緑のビロードを一面に敷きつめたかのようで幻想的な深遠の世界へ誘います。 別名「こけでら」と呼ばれています。
約130種の苔に覆われた庭園は国の史跡・特別名勝に指定され、世界遺産にもなっています。庭園を散策するためには予約が必要で、読経に参加するのが決まりとなっています。

詳細情報

【交通アクセス】●松尾大社:京都市西京区嵐山宮町3 ☎︎075-871-5016( 阪急電車松尾駅からすぐ )●華厳寺:京都市西京区松室地家町31 ☎︎075-3813830(京都バス停苔寺・鈴虫寺から徒歩約3分)●西芳寺:京都市西京区松尾神ヶ谷町56 ☎︎075-391-3631(京都バス停苔寺からすぐ)

王城鎮護の古社「上賀茂神社」

「上賀茂神社」は、古代の京都で大きな勢力を誇った賀茂氏の祖先を祀る神社です。社伝によると、677(天武天皇6)年の造営とされています。祭神の賀茂別雷大神は、雷をも支配するほどの力を持ち、あらゆる災厄を祓う神として敬われました。上賀茂神社を「上社」、下鴨神社を「下社」とし、併せて「賀茂社」と総称し、平安京遷都後は王城鎮護の神とされています。拝殿前で神を迎える立て砂(写真・下)は見逃せません。葵祭の舞台としても有名です。

藤原俊成が詠んだ「大田神社」のカキツバタ

上賀茂神社の東約500mの所に「大田神社」があります。賀茂における最古の神社といわれ、かっては「恩多社」とも呼ばれましたが、現在は上賀茂神社の境外摂社になっています。参道東側の大田ノ沢はカキツバタの名所として知られ、平安時代の歌人・藤原俊成はその見事さを「神山(こうやま)や 大田の沢の かきつばた ふかきたのみは 色にみゆらむ」(『千載和歌集』)と詠みました。

賀茂川沿いの散策路「半木の道」

大田神社を出て徒歩で約10分、賀茂川沿いに着くと、北の北山通から南の北大路通までの約800m続く散策路が「半木の道(なからぎのみち)」です。春になると枝垂桜が満開になり、桜のトンネルを歩くことができます。多くの市民や観光客のくつろぎのスポットです。

国内最大級の観覧温室「京都府立植物園」

半木の道を約19分歩くと「京都府立植物園」があります。1924(大正13)年の開園で、日本初の公立総合植物園です。約24万㎡の敷地内に、約1万2000種、12万本もの植物を栽培・展示しています。国内最大級の観覧温室では珍しい花々を鑑賞できます。

京都府立陶板名画の庭

植物園のすぐ隣にあるのが世界で初めての絵画庭園「京都府立陶板名画の庭」です。建物は建築家安藤忠雄氏によって設計され、1994(平成6)年3月に開館しました。鳥羽僧正の『鳥獣人物戯画』、ミケランジェロの『最後の審判』など、多数の名画が陶器の板に転写されて屋外に展示されています。「芸術文化都市・京都」ならではの観光スポットです。

詳細情報

【交通アクセス】●上賀茂神社:京都市北区上賀茂本町339 ☎︎075-781-0011( 市バス停上賀茂神社前から徒歩すぐ )●大田神社:京都市北区上賀茂本町340 ☎︎075-781-0011( 市バス停上賀茂御薗橋から徒歩約14分 )●半木の道: ☎︎なし( 地下鉄北大路駅から徒歩約8分 )●京都府立植物園:京都市左京区下鴨半木町 ☎︎075-701-0141( 地下鉄北山駅から徒歩すぐ )●京都府立陶板名画の庭:京都市左京区下鴨半木町 ☎︎075-724-2188( 地下鉄北山駅から徒歩すぐ )

優美な「曼殊院門跡」

「曼殊院門跡」は、延暦年間(728〜806)に最澄が比叡山に建立した道場が始まりです。文明年間(1469~1487)に慈運法親王が入ってからら門跡寺院となリ、1656(明暦2)年、良尚入道親王の時に現在の地へ移築・再建しました。書院建築の様式は桂離宮に似て、手水鉢や欄間、釘隠しなど細部に至るまで王朝風の薫りが漂っています。庭園(写真・上)は、水流を表す白砂に「亀島」と「鶴島」が配置されて見事です。虎の間の襖絵(狩野永徳作)、滝の間の障壁画(狩野探幽作)なども必見です。

木製活版が残る「圓光寺」

「圓光寺」は、曼殊院門跡から南西へ徒歩約8分の所にあります。1601(慶長6)年、徳川家康が僧俗問わず入学できる学問所として開いたのが始まりです。現在は臨済宗南禅寺派のお寺です。家康の命により、木製活字で「伏見版」「円光寺版」といわれる日本最初の活字出版が行われました。お寺には木製活字やその印刷書籍など、貴重な資料が残されています。

丈山が隠棲した「詩仙堂」

圓光寺のすぐ南(徒歩約2分)に「詩仙堂」があります。もとは武士であり、漢詩や書道にも精通した江戸時代の文人・石川丈山が隠棲した山荘跡で、現在は曹洞宗のお寺です。狩野探幽が描いた中国三十六詩仙の肖像画に丈山が詩を書き掲げたことが「詩仙堂」の名の由来です。肖像画が掲げられる「詩仙の間」(写真・上)のほか、サツキの刈込みと白砂が調和した庭園(写真・下)が見どころです。

俳人の聖地「金福寺」

詩仙堂から南へ徒歩約5分の所に「金福寺」があります。864(貞観6)年に安慧僧都が建立しました。一時期衰退しますが、江戸時代中期、圓光寺の鉄舟和尚が再興して天台宗から臨済宗南禅寺派の寺院になりました。松尾芭蕉が鉄舟和尚のもとに訪れ親交を深め、鉄舟和尚は無名の庵に「芭蕉庵」(写真・下)と名付けました。その後、この地を訪れた与謝蕪村が荒廃した芭蕉庵を再興しました。境内には与謝蕪村をはじめ多くの俳人の墓や句碑があり、今でも金福寺は「俳句の聖地」として知られています。

詳細情報

【交通アクセス】●曼殊院門跡:京都市左京区一乗寺竹ノ内町42 ☎︎075-781-5010( 市バス停一乗寺清水町から徒歩約20分 )●圓光寺:京都市左京区一乗寺小谷町13 ☎︎075-781-8025( 市バス停一乗寺下り松町から徒歩約13分 )●詩仙堂:京都市左京区一乗寺門口町27 ☎︎075-781-2954( 市バス停一乗寺下り松町から徒歩約7分 )●金福寺:京都市左京区一乗寺才形町20 ☎︎075-791-1666( 市バス停一乗寺下り松町から徒歩約5分 )

皇室の菩提寺「泉涌寺」

真言宗泉涌寺派の総本山「泉涌寺」は、856(斉衡3)年に空海が草案を結び「法輪院」と名付けたのが起源といわれます。後に、境内から泉が湧き出たことから月輪大師によって「泉涌寺」と改称されました。四条天皇の月輪陵をはじめ、多くの天皇の御陵が築かれていることから「御寺(みてら)」の別名でも親しまれています。上の写真は広大な敷地にどっしりと構える仏殿です。

悟りの窓(泉涌寺塔頭「雲龍寺」)

泉涌寺の塔頭「雲龍院」には、迷いの窓と悟りの窓があります。迷いの窓は四角形で人生における苦しみ(生老病死・四苦八苦)を表し、悟りの窓は真円で禅における悟りの境地を表しています。迷いの窓・悟りの窓があるお寺は雲龍院と源光庵の二つだけです。

紅葉の名所「東福寺」

「東福寺」は、1236(嘉禎2)年に関白九条道家が祖父・兼実の菩提寺を創建したのに始まります。臨済宗東福寺派大本山で京都五山第四位の大寺院です。寺名は、奈良の東大寺と興福寺から一字づつ取り「東福寺」の名が付けられました。京都市内指折りの紅葉の名所で、シーズンには多くの観光客が訪れます。特に臥雲橋から望む通天橋は絶景です。境内には諸堂が立ち並び、方丈には四方に異なるタイプのお庭が配置され、見どころ満点です。

ユニークな「八相の庭」

北庭は小市松模様がモダンです。重森三玲が手がけた「八相の庭」は見逃せないスポットです。

虹の苔寺「光明院」

東福寺塔頭「光明院」の枯山水庭園「波水の庭」(重森三玲作)は、雨上がりに清涼で絶妙な美しさを漂わせることから「虹の苔寺」と呼ばれています。

稲荷神社の大本宮「お稲荷さん」

光明院から南へ徒歩で約15分の所にある「伏見稲荷大社」は、全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮です。711(和銅4)年、秦氏が稲荷山の三ヶ峰に神様を祀ったのが始まりとされています。942(天慶5)年に最高位である正一位の神階を授かりました。現在では「お稲荷さん」の名で親しまれています。五穀豊穣・商売繁盛・家内安全の神様として信仰され、全国から多くの参拝者が訪れています。

どこまでも続く「千本鳥居」

稲荷山全体が神域のため「千本鳥居」と呼ばれる長い回廊が山頂まで連なっています。「お山巡り」の巡拝をすると沢山のご利益があるでしょう!

詳細情報

【交通アクセス】●泉涌寺:京都市東山区泉涌寺山内町27 ☎︎075-561-1551( 市バス停泉涌寺道から徒歩約10分 )●東福寺:京都市東山区本町15-778 ☎︎075-561-0087( JR東福寺駅から徒歩約10分 )●光明院:京都市東山区本町15-809 ☎︎075-561-7317( JR東福寺駅から徒歩約10分 )●伏見稲荷大社:京都市伏見区深草薮之内町68 ☎︎075-641-7331( ①JR稲荷駅から徒歩すぐ ②京阪伏見稲荷駅から徒歩約5分 )

宇治橋通り・平等院表参道

JR宇治駅からすぐ、「宇治橋通り」から続く「平等院表参道」は歴史的建造物が数多く残る観光スポットです。通りには名物の宇治茶を販売する老舗があり、抹茶スイートなどのお茶グルメを楽しむことが出来ます。

この世で極楽浄土「平等院」

10円硬貨のデザインでおなじみの「宇治平等院」は、1052(永承7)年、関白藤原頼通が父・道長の別荘を寺院に改めたのが始まりです。阿弥陀如来像が鎮座する「中堂」の左右に広がる翼廊と尾廊から成り、全体が鳳凰の姿に似ていることから「鳳凰堂」と呼ばれています。極楽浄土を願い求めた藤原期の仏像が多数展示されていて、内部では説明付きで拝観が出来ます。2014年には、鳳凰堂の修復が完了し平安の姿に蘇りました。日本が世界に誇る世界遺産の一つです。

「鳳翔館」も見学しましょう!

「鳳翔館」は、境内の南に位置する地下型のミュージアムです。梵鐘や鳳凰、仏像など平等院にある各種の国宝、重要文化財を展示しています。鳳凰堂内部を再現した展示室に入ると、平安時代にタイムスリップしたかのような体験が出来ます。古代文化が現代建築と溶け合って、不思議な空間を現出しています。

国宝「鳳凰」

引用: https://news.panasonic.com/jp/topics/items/NRR2015140832_1.jpg
「鳳翔館」には1万円札に描かれていることでも有名な「鳳凰」が展示されています。ガラスケースに収められていて、どの角度からでも鑑賞できます。

「朝霧橋」を渡って

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引用: https://blog.goo.ne.jp/1987mtree/e/22b06925d701f8fea0ae03edf1e56557
「朝霧橋」は、平等院を出て約3分、宇治川の中の島と宇治神社をつなぐ長さ74mの橋です。朱色の欄干と緑色の橋桁は色鮮やかで、宇治川の風景と見事にマッチして京情緒が満喫できます。宇治神社側の岸には、源氏物語の登場人物モニュメントがあるので見逃さないようにしましょう。

ウサギが待つ「宇治神社」

朝霧橋を渡るとすぐの所に「宇治神社」があります。宇治でウサギは神の使いとして崇められています。本殿の「みかえりウサギ」(写真)など、境内では様々なウサギのオブジェが人々を出迎えてくれます。

最古の神社建築「宇治上神社」

宇治神社から徒歩約2分の所に世界遺産「宇治上神社」があります。かつて離宮上社と呼ばれ、離宮下社の宇治神社と1体でしたが明治時代に分社されました。平安時代に建立され、現存するものでは日本最古の本殿(写真・上)を持ち、菟道稚郎子と応神天皇、仁徳天皇の3柱を祭神としています。見どころの一つ「手水舎」(写真・下)では、宇治七名水の一つで唯一現存している桐原水が湧いています。

詳細情報

【交通アクセス】●宇治橋通り・平等院表参道:宇治市宇治 ☎︎なし ( 宇治橋通りはJR宇治駅から徒歩すぐ、平等院表参道へはJR宇治駅から徒歩約8分 )●平等院:宇治市宇治蓮華116 ☎︎0774-21-2861( JR宇治駅から徒歩約10分 )●朝霧橋:宇治市宇治 ☎︎なし( JR宇治駅から徒歩約15分 )●宇治神社:宇治市宇治山田1 ☎︎0774-21-3041( JR宇治駅から徒歩約15分 )●宇治上神社:宇治市宇治山田59 ☎︎0774-21-4634( JR宇治駅から徒歩約17分 )

京の奥座敷「貴船神社」

鴨川の源流に位置する「貴船神社」は、古来、水を守る神様として信仰を集めてきました。夫の愛を取り戻すために和泉式部が参拝した逸話が残り、縁結びの神社としても知られています。本宮へ約80段の石段(写真・上)が続き、参道脇には朱色の春日灯篭が立ち並び、幻想的な雰囲気が漂っています。本宮の御神水で吉凶を占う「水占い」(写真・下)が観光客に人気です。

「木の根道」を歩く

貴船神社から鞍馬寺へ向かう山道には、木の根が地表に露出し複雑に絡み合った「木の根道」と呼ばれる場所があります。牛若丸が天狗と修行をしたという伝説があり、道沿いには牛若丸ゆかりの史跡が残ります。不安定な道が続くので、ゆっくりと気をつけて歩きましょう。

宇宙のパワー寺院「鞍馬寺」

「鞍馬山」の中腹に立つ「鞍馬寺」は、770(宝亀元)年、鑑真の弟子鑑禎が霊夢を見てこの地に毘沙門天を安置したのが始まりです。後に桓武天皇の勅令で伽藍が造営されて、京都の北方鎮護を担うお寺になりました。源義経が牛若丸として少年時代を過ごしたことは有名です。650万年前に金星から神が降り立ったという伝説が残り、本堂前に埋め込まれた敷石「金剛床」(写真・下)の中心に立つと「宇宙のパワー」が得られるといわれます。

鞍馬山の鎮守社「由岐神社」

鞍馬寺から南へ徒歩で約8分の所に「由岐神社」があります。940(天慶3)年に京都御所から遷宮しました。鞍馬山一帯の氏神を祀っています。豊臣秀頼が再建した拝殿(写真・上)は、桃山形式の様式を残す割拝殿形式で国の重要文化財に指定されています。拝殿をくぐった先には樹齢800年の大杉(写真・下)が立っています。

詳細情報

【交通アクセス】●貴船神社:京都市左京区鞍馬貴船町1 ☎︎075-741-2016( 京都バス停貴船から徒歩約5分 )●木の根道・魔王殿:京都市左京区鞍馬本町 ☎︎075-741-2003( 京都バス停貴船から西側入口まで徒歩約3分、又は鞍馬寺本殿から徒歩約30分 )●鞍馬寺:京都市左京区鞍馬本町1074 ☎︎075-741-2003( 叡山電鉄鞍馬駅から仁王門まで徒歩約3分 )●由岐神社:京都市左京区鞍馬本町1073 ☎︎075-741-1670( 叡山電鉄鞍馬駅から徒歩約10分 )

文化財の宝庫「高山寺」

高山寺は、774(宝亀5)年、光仁天皇により神願寺都賀尾坊の名称で創建されたのが始まりです。鎌倉時代に、後鳥羽上皇の命を受けた明恵上人が再興し「高山寺」と改められました。樹木に包まれて堂宇が点在する境内は、さながら森の庭園ような雰囲気です。紅葉の名所としても知られ、秋には多くの観光客が訪れます。栂尾山は、お茶発祥の地とも云われ、境内には上人が日本で初めて茶を植えたという茶園が残っています。1994(平成6)年、世界遺産に登録されました。

国宝「石水院」

明恵上人の住居跡とされる「石水院」は後鳥羽上皇が学問を修めた場所で、「善財童子」の像(写真・上)が安置されています。建物は国宝に指定されていて、屋久杉の床板は創建時のままです。また『鳥獣人物戯画』(写真・下)をはじめ、絵画や文書など数多くの重要な文化財を所蔵しています。
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/25/Chouju_sumou.jpg

三尾の名刹「西明寺」

高山寺から南へ徒歩約10分の所に「西明寺」があります。清瀬川のせせらぎに溶け入るような、ひっそりとした風情が漂う名刹です。天長年間(824〜34)に空海の弟子の智泉が神護寺の別院として建てたのが始まりです。現在の堂宇は、江戸時代に5代将軍徳川綱吉の母・桂昌院が寄進したものです。本堂に安置された本尊の釈迦如来像は運慶によって彫られた立像で、国の重要文化財に指定されています。

平安仏教発祥の地「神護寺」

西明寺から南へ徒歩で約10分の所に「神護寺」があります。真言宗の古刹で、781(天応元)年に和気清麻呂が「高尾山寺」を開山したのが始まりです。824(天長元)年、河内にあった神願寺がこの地に移され、高雄山寺と合併して「神護国祚真言寺」と改められました。最澄と空海が修行したお寺であり、809(大同4)年から14年の間は空海が住職を務めたと伝わります。まさに平安仏教発祥のお寺です。地蔵院の庭から渓谷(錦雲渓)に向けて「かわらけ投げ」をすると厄除け・厄払いができます。
神護寺は、国宝の本尊・薬師如来立像をはじめ、貴重な仏像・絵画などを多数所蔵しています。多くの伽藍が立ち並ぶ境内は桜の名所として人気があります。また京都でも屈指の紅葉の名所で、秋には高山寺とともに多くの観光客で賑わいます。(映像・上)

詳細情報

【交通アクセス】●高山寺:京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8 ☎︎075-861-4202( JRバス停栂ノ尾から徒歩約5分 )●西明寺:京都市右京区梅ヶ畑槇尾町2☎︎075-861-1770( JRバス停槇ノ尾から徒歩約5分 )●神護寺:京都市右京区梅ヶ畑高尾町5 ☎︎075-861-1769( JRバス停山城高尾から徒歩約20分 )

東洋の宝石箱「三千院」

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引用: http://masahiko.xyz/sanzen-in-7/
「三千院」は、最澄が延暦寺建立の際、比叡山東塔に草庵を作ったのが始まりとされています。その後、霊元天皇宸筆の勅額により三千院と名付けられました。現在は天台五門跡の一つに数えられる古刹です。まっすぐに立つ木々と一面美しい苔に覆われた「有清園」(写真・上)は、まるで浄土の世界です。有清園の美しさには、作家の井上靖も絶賛したといわれます。ふかふかの苔の上に点在する「童(わらべ)地蔵」(写真・下)の姿は心を和ませてくれます。

美しい声明の寺「実光院」

三千院から徒歩2分の所に「実光院」があります。すぐ隣の勝林院の子院の一つで、天台声明(経典に節をつけて唱える)を伝承するお寺です。もとは僧侶の住居として建てられました。客殿(写真)の南側と西側は二つの美しい庭園に囲まれています。回遊式の西側庭園では、11月に花を咲かせる珍種・不断桜をはじめ、四季折々の花を鑑賞することができます。

大原問答の舞台「勝林院」

実光院から徒歩すぐの所に「勝林院」があります。1013(長和2)年に創建された天台声明発祥の地です。浄土宗の開祖法然が諸宗の学僧と念仏について論争した「大原問答」の舞台で、別名「問答寺」とも呼ばれています。本堂には、問答の時に法然の方が正しいことを光を放って証明したと伝わる「証拠の阿弥陀」(写真・下)が安置されています。

額縁庭園「宝泉院」

引用: http://www.imamiya.jp/haruhanakyoko/colored/info/hosen26.jpg
勝林院から徒歩すぐの所に「宝泉院」があります。勝林院の塔頭です。創建は平安末期ですが、現在の建物は勝林院僧侶の住居として江戸初期に建てられました。客殿西側にある庭園「盤桓園」は、柱と柱の間から見るとまるで額に縁取られた絵のように見えることから、別名「額縁庭園」と呼ばれます。庭にある樹齢700年以上の五葉松は一見の価値があります。

『平家物語』ゆかりの「寂光院」

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引用: https://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g298564-d1386164-i234042539-Jakkoin-Kyoto_Kyoto_Prefecture_Kinki.html
宝泉院から約2㎞、徒歩で約30分の所に「寂光院」があります。594(推古2)年、聖徳太子が用明天皇の菩提を弔うために建立したと伝えられています。平清盛の娘・建礼門院徳子が、平家滅亡後に余生を過ごした地としても知られます。本堂西側の心字池(写真・下)を中心とした庭園には、樹齢1000年以上といわれる姫小松の木など『平家物語』にちなんだものを見ることができます。カエデやモミジが色づく秋はことに風情豊かです。

詳細情報

【交通アクセス】●三千院:京都市左京区大原来迎院540 ☎︎075-744-2531( 京都バス停大原から徒歩約9分 )●実光院:京都市左京区大原勝林院町187 ☎︎075-744-2537( 京都バス停大原から徒歩約11分 )●勝林院:京都市左京区大原勝林院町187 ☎︎075-744-2490( 京都バス停大原から徒歩約11分 )●宝泉院:京都市左京区大原勝林院町187 ☎︎075-244-2409( 京都バス停大原から徒歩約15分 )●寂光院:京都市左京区大原草生町676 ☎︎075-744-3341( 京都バス停大原から徒歩約15分 )
以上、京都観光日帰りコース「20選」を紹介しました。時間とお金を上手に使うと、日帰りでも充実した旅を楽しむことができます。どうかこれを参考に、ご自分に合った好みのコースを作ってみてください。いろんな工夫をして、しっかり下調べをして行くと、きっと思い出に残る良い旅になるでしょう。
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://www.instagram.com/p/BiWgDoeg9Gq/?tagged=%E9%87%91%E9%96%A3%E5%AF%BA