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フランスは有名な世界遺産がたくさん!人気ランキング&特徴を解説【2018】

2024.02.25

毎年、世界中から8000万人以上の旅行者が訪れる、ヨーロッパの中でも人気の高い国フランス。芸術や文化、料理やファッションに富んでいるだけではなく、世界遺産の宝庫としても有名です。今回はそんなフランスの世界遺産の特徴をランキング形式でご紹介します。

  1. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【1】パリのセーヌ河岸
  2. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【2】ヴェルサイユの宮殿と庭園
  3. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【3】モンサンミッシェルとその湾
  4. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【4】アヴィニョン歴史地区
  5. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【5】ストラスブールのグラン・ディル
  6. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【6】ランスのノートルダム大聖堂、サンレミ旧大修道院及びトー宮殿
  7. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【7】アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群
  8. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【8】歴史的城塞都市カルカッソンヌ
  9. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【9】フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路
  10. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【10】シュリー-シュル-ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷
  11. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【11】ブールジュ大聖堂
  12. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【12】リヨン歴史地区
  13. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【13】シャルトル大聖堂
  14. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【14】フォンテーヌブローの宮殿と庭園
  15. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【15】ポン・デュ・ガール(ローマの水道橋)
  16. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【16】アミアン大聖堂
  17. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【17】オランジュのローマ劇場とその周辺及び凱旋門
  18. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【18】ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場
  19. フランスの有名世界遺産のランキングと特徴【19】サン-テミリオン地域
  20. まとめ
パリの中心を流れるセーヌ川は、シュリー橋からイエナ橋までの約8キロが世界遺産に登録されています。ノートルダム大聖堂などの中世の建築群や、エッフェル塔などの近現代建築群の観光名所も入っています。川沿いにはルーブル美術館やオルセー美術館などの芸術文化関係や、コンコルド広場やシャンゼリゼ通りなどの有名観光スポット、ショッピングエリアもあり、セーヌ川とパリの魅力が凝縮された場所です。
おすすめエリアはアラブ世界研究所のテラスです。ノートルダム大聖堂を一望できる素晴らしい景観です。セーヌ川クルーズは、夕方から夜にかけての時間帯がおすすめです。30の橋の下を通りながら、ライトアップされているパリの街並みを川の上から眺めることができます。パリの市内観光で世界遺産に触れることができる、面白くて楽しいエリアがセーヌ河岸です。
ヴェルサイユ宮殿は、年間600万人もの観光客が訪れるフランスの有名な観光スポットです。フランス絶対王政の象徴的建造物といわれ、宮殿の外観は左右対称のバロック様式となっています。中は3階建てで、見どころが多い2階は自由に見学ができます。どの部屋も天井や壁、床は大理石や金銀で施されており、豪華絢爛の象徴となっています。
広大な宮殿内でも人気があるのが鏡の間です。天井までゴージャスな装飾が施され、目がくらむような感覚を覚えます。宮殿の裏にある広大な庭園は花壇や運河、噴水が幾何学模様に配置されており、フランス式庭園の最高傑作と名高いガーデンです。その中に離宮2つとマリー・アントワネットの田舎家も建っています。とにかく広大な敷地なので、十分に観光したい方は1日当てた方がよいでしょう。
フランス北部のサン・マロ湾に浮かぶ孤島がモンサンミッシェルです。中央部に修道院があり、教会もあるため観光客だけではなく巡礼者も多く参拝に訪れます。「西洋の驚異」と称される姿はまさに海に浮かんでいるような景観ですが、近年堤防が作られると同時に、対岸とモンサンミッシェルとの間に道路が完備され、潮の干満に影響されずに通れるようになりました。
モンサンミッシェル修道院は、時代と共にロマネスク様式やゴシック様式が複雑に絡み合った建築様式をしています。石造りの回廊や大天使ミカエルが飾られている教会の尖塔の先など見どころがたくさんあります。またイギリスとの百年戦争時には城塞としての軍事施設に、フランス革命後のナポレオン時代には牢獄にも使用されたりと、長い歴史に彩られた世界遺産となっています。
南フランスの町アヴィニョンは、ローヌ川沿いにある4.3キロほどの城壁に囲まれた町です。教皇宮殿と周辺、プチ・パレやノートルダム・デ・ドン大聖堂、アヴィニョン橋やロシェ・デ・ドン城壁が世界遺産に登録されています。かつてはローマ法王庁があったため、教皇宮殿が今もあります。礼拝堂には、当時のフレスコ画が残されています。
フランスの童謡「アヴィニョンの橋の上で」のモデルとなったアヴィニョン橋(サン・ベネゼ橋)は、12世紀にローヌ川に架けられた実在する石の橋ですが、河川の氾濫や増水より4つのアーチだけが残された形のままになっており、反対側に渡ることはできません。他にもロマネスク様式の大聖堂など、中世キリスト教の中心地だったことが分かる栄華の跡が数多く残されています。
ドイツに隣接しているフランス北東部の町が、ストラスブールです。華やかなフランスと田園豊かなドイツがミックスしたような町は、旧市街であるグラン・ディルが世界遺産となっています。グラン・ディルは、市内を流れるイル川の中心に孤立したように見える部分が、まるで「大きな島(グラン・ディル)」のようだからつけられたそうです。見どころは260年かけて建設されたノートルダム大聖堂です。
ノートルダム大聖堂は、高さ142メートルの大聖堂でゴシック建築の傑作といわれています。大聖堂にある天文時計はからくり式の時計で、12時30分になるとたくさんの自動人形たちが動き出します。ドイツ風の建物とフランス風の建物が見事に折り合った街並みはお散歩をしているだけでも楽しく、また美味しいレストランやオシャレなテラスつきのカフェ、お土産が売っているショップも多いので楽しめます。
パリから東北へ130キロほどのシャンパーニュにある町がランスです。「ゴシック建築の女王」と称されるノートルダム大聖堂は、フランク王国のクロヴィスが洗礼を受けたといわれることにちなみ、歴代のフランス王たちの戴冠式が行われてきた場所です。またジャンヌ・ダルクが訪れたことでも有名です。
微笑みの天使と呼ばれるファサードの彫刻は、圧巻で見応えがあります。シャガールにより造られたステンドグラスは、オリジナルの美しい青が有名で見る価値があります。またフランス初代国王の洗礼を開催した大司教がここで眠っています。他にもロマネスク様式の身廊と翼廊が美しいサンレミ旧大修道院や、大司教の館だったトー宮殿もあります。
フランスのプロヴァンス地方の町アルルは、古代ローマ時代にはプロヴァンス屈指の大都市として繁栄したため、街中の至るところに当時の遺跡があります。また中世にはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路として、南フランスを通るトゥールーズの道のスタート地点になっていたため、巡礼者たちで賑わいました。ゴッホの絵画「アルルの女」でも有名です。
優雅な彫刻と美しい回廊で有名なロマネスク様式の建物が、サン・トロフィーム教会です。キリスト教に関係するモチーフや珍しい姿をした動物などが描かれていて、見ているだけでも面白いです。他にも円形闘技場やコンスタンティヌスの公衆浴場、ローマの城壁やアリスカン、エジプトのオベリスクなど、古代ローマ時代の壮大さを表す遺跡が数多くあります。
カルカッソンヌは、スペインとの国境そばのフランス南部オクシタニーにある都市です。古代ローマ時代には要塞に囲まれた都市として繁栄しました。全長3キロにもわたる城壁はヨーロッパでも最長の長さを誇り、人気の観光都市となっています。城壁は二重になっており、紀元前3世紀頃にケルト人により築かれ、更にルイ9世により外側に別の城壁が造られました。
カルカッソンヌは地中海と太平洋を繋ぐ交通のキーポイントとなる場所だったため、昔から覇権争いの歴史が続き、二重の城壁が建設されるに至りました。城壁の中は中世ヨーロッパのまま時が止まったようで、美しい景色が広がっています。サン・ナゼール聖堂は、町の中心であるラ・シテ内ただひとつの教会で、ステンドグラスが見事です。
フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路は、スペインの世界遺産として登録されているサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路とは全くの別ものとして世界遺産に登録されています。巡礼の道にはトゥールの道、リモージュの道、ル・ピュイの道、トゥールーズの道があり、パリ、アルル、ヴェズレー、ピュイ・アン・ヴレーの4つの都市がスタート地点です。
フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路は、たどり着くまでに約1ヵ月半かかるといわれますが、巡礼の途中にある歴史的建造物や自然が美しいピレネー山脈など、重複して世界遺産に登録されているところがあり、見どころがたくさんの巡礼路になっています。
パリ南西部の田園地域を流れ太平洋へ注いでいるロワール川。ロワール川流域に広がる渓谷には300以上もの古城が点在しています。古城が多いことから「フランスの庭園」と呼ばれているロワール渓谷の中でも、特に有名な古城がシャンボール城です。シャンボール城は、ヴェルサイユ宮殿にも匹敵するといわれるほどの広大な敷地を誇り、シンデレラ城のモデルのひとつになったともいわれる名高い古城です。
アンボワーズ城は、芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが滞在したことでも知られています。またシュノンソー城は歴代城主の多くが女性であった美しい古城です。またイギリスとの百年戦争のさなかに、ジャンヌ・ダルクがシャルル7世に謁見したのがシノン城です。数多くの古城がありますが、それぞれが離れているため観光ツアーに参加するのがおすすめです。
フランスの中央部にある都市ブールジュは、世界遺産であるフランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の一部としても名高く、古代ローマ時代よりキリスト教の拠点として繁栄しました。街の中心にあるサン・テティエンヌ大聖堂は、ブールジュ大聖堂の名前で世界遺産に登録されています。
ブールジュ大聖堂はゴシック建築の最高傑作と称されていますが、時代の流れの中で改装を経るうちにルネサンス様式も取り入れられ、ゴシック様式と調和・融合された面白い造りになっています。特にファサードの装飾は見事です。聖堂内の天井は高く、美しいステンドグラスは見応えがあります。
リヨンはフランス南東部にあり、フランスで3番目に大きな都市です。美食の町として有名で、名高いレストランがたくさんあります。またソーヌ川沿いの石畳の街並みが残る旧市街からクロワ・ルースにかけてのエリアは、2000年以上の長い歴史を持ち世界遺産に登録されています。サン・ジャン大聖堂は、ゴシック様式とロマネスク様式が融合した大聖堂です。
クロワ・ルースは古くから絹織物が盛んで、たくさんの工房がありました。トラブールと呼ばれる迷路のような小さな通路があちこちにあり、デザインが盗用されないように絹織物を運ぶ用に作られました。他にもヨーロッパでも最大級の広さを誇るベルクール広場や、市街地が一望できるフルヴィエールの丘など見どころがたくさんあります。
パリの南西約90キロにある都市シャルトルには、世界遺産に登録されたシャルトル大聖堂があり、フランスで最も美しいゴシック建築のひとつといわれています。最初はロマネスク様式の大聖堂でしたが1194年に火災で焼失し、その後26年という長い時間をかけてゴシック調に建て直されました。
シャルトル大聖堂の外観は左右非対称の2つの塔が並んでいますが、右側がロマネスク様式で建てられた古い塔で、左側がゴシック様式で建てられた新しい塔になっています。内部には170以上のステンドグラスがはめ込まれており、シャルトル・ブルーと称される青い光が美しくて圧巻ですので、天気が良い日に訪れるとよいでしょう。
フォンテーヌブロー宮殿は、ルーブル美術館とヴェルサイユ宮殿と共にパリ三大宮殿のひとつに数えられており、フランスで最大の規模を誇る宮殿です。ナポレオンがこの宮殿を愛して以降、フランスの王家が住むようになりました。歴代の王により増改築されたことで、さまざまな建築の様式が取り入れられている宮殿となりました。
基本的な建築構造は、ルネサンスをフランスに取り入れたフワンソワ1世によるものです。特に宮殿の内装やガーデンは、イタリアのマニエリスム様式をフランス風にアレンジしたもので、のちにフォンテーヌブロー様式ともいわれるようになった素晴らしい装飾です。ガーデンはお散歩ができますので、ぜひ優雅で贅沢な散策を楽しんでくださいね。
約2000年前に古代ローマ人により建設されたポン・デュ・ガールは、三層に重なるアーチ構造が美しい水道橋です。50キロ離れたユゼスの町から水を引くためにわずか5年で完成させたといわれています。17メートルというわずかな高低差で水を流すため綿密な設計がなされ、かつ景観にも富んだ美しいデザインの水道橋を造り上げた、古代ローマ人の技術の高さと美的感覚には驚かされます。
均等に積み重ねられた3段のアーチは、水が流れる上層部へ向かうほど切石のサイズを小さくして、強度とバランスを保つように設計されています。現在でも水道橋としての姿が分かるように保存されており、フォトジェニックなスポットというだけではなく、その巨大さと周囲の自然との見事な調和に驚嘆します。
フランス北部の都市アミアンにあるノートルダム大聖堂(アミアン大聖堂)は、完全なものとしてはフランスで最も高い大聖堂です。ノートルダムの名を持つ大聖堂は、他にもランスやシャルトルなどにありますが、ノートルダムはフランス語で聖母マリアを意味しており、聖母マリアを祀るカテドラルということです。
アミアン大聖堂の内部の彫刻は装飾が非常に細かく、文字が読めない人でも聖書の内容が理解できるように表現されています。十字軍によりエルサレムから運び込まれたバプテスマのヨハネの頭部といわれるものが大聖堂内に収められています。
南フランスの町オランジュにある、ローマ劇場とその周辺及び凱旋門は2000年以上の歴史を誇る世界遺産ですが、保存状態が抜群に良いことでも知られています。特にローマ劇場は現在でも使用されており、毎年夏になると音楽フェスティバルが開催され、8000人から1万人ほどの観客を収容できる仕組みになっています。
凱旋門はリヨンとアルルを繋ぐアグリッパ街道の途中に、紀元前20年頃に建てられました。門のレリーフにはガリア人とローマ人の戦闘や戦利品などが刻まれ、とてもキレイに保存されています。門をくぐることもできるので、ぜひ門を通りながら細かなレリーフや彫刻を見てみましょう。
ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場は、フランスのロレーヌ地方にある都市ナンシーの中心部に位置する3つの広場です。3広場まとめて世界遺産に登録されています。中世の旧市街と16、17世紀の新市街を統一するために、都市計画の中心プランとして18世紀に設計されました。
スタニスラス広場はロココ様式の金属細工で彩られた鉄柵があり、中央部にスタニスラスの像があります。カリエール広場は16世紀に馬上槍試合が開催されたことにちなみ、競技場を意味するカリエールの名前がつけられました。アリアンス広場は中央に噴水がある小さめのキレイな広場です。
ボルドーワインの産地として有名なフランス南西部の町サン-テミリオンは、ブドウ畑が広がるのどかな町です。昔ながらの中世の街並みがそのまま生き続けており、800年というワインの歴史が高く評価されて世界遺産に登録されました。
シャトーと呼ばれるワイン醸造所があちこちに点在し、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の途中にあったため、多くの巡礼者によってワインの評判が高まり、サン-テミリオンはワインの生産地として広く知られるようになりました。現在でもぶどう園の見学やワインの試飲、たくさんのレストランなど、多くの観光客で賑わっています。
いかがでしたか? 今回はフランスの有名な世界遺産と特徴をランキング形式でご紹介しました。フランスに旅行する際にはぜひ参考にしてくださいね。
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://www.instagram.com/p/BpO5bXdB1FL/