ロシア観光基本情報
ロシアとって一番に頭に浮かぶのは何でしょうか?マトリョーシカ?ウォッカ?ピロシキ?ロシアンブルー?はたまたプーチン大統領やテニスのシャラポワ選手など、人によって様々だと思います。それほど、文化的にバラエティーに富んでいて深みがあるのがロシアです。
まずは、ロシアの基本情報を確認したいと思います。人口は1億4千万人強で日本より2千万人ほど多いです。しかし、面積は1,707万平方キロメートルと日本の約45倍あります。さすがは世界最大面積の国です。首都はモスクワで、公用語はロシア語になります。
気候は場所によって全く異なります。観光地として多くの人が訪れるモスクワやサンクトペテルブルクがあるヨーロッパ西北部の気候は、夏でも25℃をこえることは少なく、比較的過ごしやすい気候です。ただし、冬は日本の最北端網走ほどの温度になり、氷点下の日が続くのが普通です。冬は川が凍っているというのが街でよく見かける風景のよう。
ロシアの料理は、長く厳しい冬に耐えるために、ピクルスやジャムなどの保存食が古くから発達していました。日本でも有名なピロシキは、ロシア家庭でも定番のメニューです。また、ボルシチやビーフストロガノフなども有名です。物価は日本とあまり変わりません。現金社会なので、クレジットカードが使えないお店も多いです。事前に空港で両替をしておくと現地に行ってから困らないです。
ロシア観光都市別名所ランキング1 聖ワシリイ大聖堂(モスクワ)
モスクワの一大観光スポットである赤の広場にカラフルな異彩を放つのが「聖ワシリイ大聖堂」です。創設は16世紀半ばで、約10年程かけて建設されています。当時のツァーリであるイヴァン4世は、あまりの美しさに言葉も出なかったと言われています。8つの異なったドームから成る聖ワシリイ大聖堂は、1990年にユネスコの世界遺産に登録されています。数あるロシアの大聖堂の中でも、最も美しい大聖堂の一つとされています。
また、内部にはフレスコ画やイコン、天井の美しい絵画が訪れるものを魅了します。ミサの時間帯であれば、聖歌隊のコーラスも聞くことができてロシア正教会の雰囲気を満喫することも可能!夜になると、赤の広場の街灯に照らされて昼間とは違った美しさを楽しむことができます。
ロシア観光都市別名所ランキング2 赤の広場(モスクワ)
赤の広場は、モスクワの中心にある世界遺産です。広場を囲むのは、グム百貨店、聖ワシリイ大聖堂、クレムリン、国立歴史博物館と、モスクワの見どころをが一堂に会しています。「赤」というのは、ロシアでは「美しい」という意味もあり、地元では美しい広場として親しまれています。
また、夜にはライトアップがされるので昼と夜に訪れるとまた違った景色を見ることができます。広場内にはレーニン廟もあり、レーニンの遺体が安置されています。5/9はロシアの戦勝記念日であるため、毎年赤の広場で大規模なパレードが行われます。パレードの前数日間は、広場自体に入ることができないので注意が必要です!
ロシア観光都市別名所ランキング3 クレムリン(モスクワ)
赤の広場と共に世界遺産に登録されているのが、「クレムリン」です。クレムリンは、旧ロシア帝国時代の宮殿で、ソヴィエト時代には共産党の中枢機関が置かれ、現在では大統領府や大統領官邸があることから、ロシアの政治の代名詞となっている。ロシア語では「クレムリ」となり、城塞という意味。
クレムリンの中に入るにはチケットを購入する必要があります。(500ルーブル)内部に入るセキュリティーチェックはまるで空港のような厳重さです。武器庫には、宝石類や洋服など、帝政ロシアの圧倒的な財力に驚くような財宝ばかりが展示されています。また、クレムリン内には4つの教会があります。他にも聖堂広場や宮殿、博物館、大統領官邸、世界最大の鐘楼など見どころがいっぱいです!時間をかけてゆっくり回る計画を立てるのがおすすめです。
ロシア観光都市別名所ランキング4 ノヴォデヴィチ女子修道院(モスクワ)
16世紀に建設されたノヴォデヴィチ女子修道院は、有名なロシア正教会の女子修道院です。その優れた建築物群はユネスコの世界遺産に登録されています。現在修復工事中であるところもありますが、それでも訪れる価値はあります。博物館に入らなければ、修道院を見学することは無料でできます。
おすすめは、外に出て湖を挟んだ対岸からノヴォデヴィチ女子修道院をみることです。ここは、チャイコフスキーが「白鳥の湖」の構想を練った場所ともいわれています。静かな公園で、美しいノヴォデヴィチ女子修道院を眺めるのは格別です。
ロシア観光都市別名所ランキング5 モスクワ地下鉄(モスクワ)
地下鉄の年間輸送人員は、東京に次いで世界で二番目に多い地下鉄です。1935年から開通しているモスクワ市民の主な移動手段です。世界中の地下鉄と異なるのは、駅構内がまるで宮殿の様に装飾されていることです。その美しい装飾を見るためにツアーが組まれているほどです。地下鉄料金は均一で30ルーブル(ICカード購入の場合)です。
アルバーツカヤ駅やキエフスカヤ駅は、高い天井に美しいシャンデリアがあって特におすすめです。他にも、駅全体がアールデコ調に統一されているマヤコスフカヤ駅や、ステンドグラスがあるノヴォスロボーツカヤ駅、まるで舞踏会ホールのようなアーチ形の柱廊が並ぶコムソモーリスカヤ駅など、モスクワに行くなら地下鉄を利用してみてはいかがでしょうか。
ロシア観光都市別名所ランキング6 国立歴史博物館(モスクワ)
赤の広場の風景を彩る一つに、レンガ色の立派な建物があります。それが「国立歴史博物館」です。旧石器時代の土器類や貨幣、王族の利用した宝石や調度品、ロシア絵画や武具などロシアの歴史を学ぶには十分な展示品の数々が置かれています。ロシア語の表記しかありませんが、ヨーロッパの後発国として様々な技術を取り入れ大国にのし上がっていく流れを感じることができます。一階にはお土産屋さんもあるので、ぜひのぞいてみてください。
ロシア観光都市別名所ランキング7 救世主ハリストス大聖堂(モスクワ)
「ハリストス」とは「キリスト」のこと。1931年スターリン指導のソ連共産党により一度爆破されているが、その後2000年には再建が完了している。高さは103メートルあり、世界中のロシア正教会の大聖堂でも一番の高さを誇っています。
外から見ているだけでも、その圧倒的な大きさと荘厳さから十分に楽しむことができます。内部も公開されており、豪華な装飾を楽しむことができます。中に入ったらぜひしてほしいのが、展望台に上ることです。クレムリンやモスクワ川が一望できる素晴らしい景色を楽しむことができます。
ロシア観光都市別名所ランキング8 エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルク)
ロシア第二の都市、サンクトペテルブルクは初代ロシア皇帝のピョートル1世が建設を命じた都市です。フィンランドにほど近い場所に位置しており、別名は「水の都」です。20世紀以降、ペテログラード、レニングラードと呼び名がいくつか変わっています。
そんな歴史あるサンクトペテルブルクで、まず訪れたいのは世界三大美術館にも数えられる「エルミタージュ美術館」です。美術館の建物自体が世界遺産に登録されています。始まりは、エカテリーナ2世が美術品のコレクターであり、ヨーロッパ各地から買い集めた世界最高峰のコレクションが所蔵されています。
所蔵品のいくつかを示すと、レオナルド・ダ・ヴィンチ「ブノアの聖母」、ラファエロ「コネスタビレの聖母」、ベラスケス「昼食」、レンブラント「放蕩息子の帰還」、他にもルノワール、セザンヌ、モネ、ゴッホ、ゴーギャンなどなど美術の教科書に載っている超有名人が勢ぞろいです。美術館好きな人はもちろん、そうでない人にも一見の価値がある素晴らしい美術館です。
ロシア観光都市別名所ランキング9 血の上の救世主教会(サンクトペテルブルク)
ロシア皇帝アレクサンドル2世を弔うために立てられた教会です。サンクトペテルブルクの建物としては珍しく、中世ロシアの建築の影響を受けており、モスクワでよくみられるような塔の上部が玉ねぎのような形をしていいます。
外観は、モスクワのワシリイ大聖堂と似ていて非常にカラフルです。中に入ってみると、高い天井にはイエス・キリストの絵画あります。また、金の細かい装飾が大変美しく一見の価値ありです。
ロシア観光都市別名所ランキング10 ピョートル大帝夏の宮殿(サンクトペテルブルク)
地名をとって、ペテルゴフ宮殿とも呼ばれる夏の宮殿は、ロシア人もおすすめの観光地です。宮殿の前にある公園には、150ほどの噴水があり、憩いの場となっています。また、公園内には金色の彫刻が点在しており、宮殿と合わせて眺めてみると美しさが増します。
ロシア観光都市別名所ランキング11 エカテリーナ宮殿(サンクトペテルブルク)
農民出身の身分からピョートル1世の妻になり、ロシア史上最初の女帝にまでのぼりつめたエカテリーナ1世のための宮殿です。外観は爽やかな白と水色を基調にしており、避暑地にふさわしい雰囲気を出しています。
中には、舞踏会が開かれた大広間や有名な琥珀の間があります。大広間は、ヴェルサイユ宮殿を参考にして作られたと言われています。この広間だけで100kgもの金が使われているというから、当時のロシア帝国の財力がわかります。また、琥珀の間の琥珀は、第二次世界大戦中にドイツ・ナチスに奪われいまでも出てきていないとか。
ロシア観光都市別名所ランキング12 聖イサアク大聖堂(サンクトペテルブルク)
イサアクは、ピョートル大帝の守護聖人のイサアクに由来して付けられた。外装はとても重厚なつくりで、金色のドームが目印です。高さは100mをこえます。
外装の重厚さとは打って変わって、内装は豪華絢爛です。壁はほとんどモザイク画で、天井画も見ていて飽きないような鮮やかな色合いです。さらに金の装飾もいたるところにあり、「豪華」という言葉がしっくりきます。塔が展望台になっているので、登ってみるとサンクトペテルブルクの市内が一望できます。
ロシア観光都市別名所ランキング13 カザン大聖堂(サンクトペテルブルク)
ロシアにある有名な大聖堂とは少し外観が異なるのがカザン大聖堂です。ロシア正教会に「カザン大聖堂」が複数存在しますが、サンクトペテルブルクのメインストリートであるネフスキー大通り沿いにあるこの大聖堂は観光客に人気のスポットです。
いまでも多くの信者を抱えるカザン大聖堂は、真剣に祈りをささげる人々の姿をみることができます。そのため、観光客がいても荘厳な雰囲気を醸し出しており、ロシア正教を身近に感じることができます。
ロシア観光都市別名所ランキング14 スモーリヌイ大聖堂(サンクトペテルブルク)
ホワイトとブルーを基調にした爽やかな印象のスモーリヌイ大聖堂。左右対称に計算されたバロック様式建築は、みる者の心に平穏を与えてくれます。
もともとは修道院として利用されていましたが、ソヴィエト政府の本部になったりした時期もあります。現在はサンクトペテルブルク国立大学の国際関係学部として利用されています。中を見学することもでき、塔に登ることもできるので、登ってみることをおすすめします。
ロシア観光都市別名所ランキング15 ウラジオストク駅(ウラジオストク)
ロシアの極東であり、シベリア鉄道の終着駅がウラジオストク駅です。首都モスクワからの距離、なんと9,288kmです。この長さがほとんど世界一長い鉄道であるシベリア鉄道の全長です。100年以上の歴史を誇るウラジオストク駅の駅舎に入るとレトロな待合室があります。また、ホームにも無料で入ることが可能です。
2番ホームには、引退したSL機関車が展示されており、観光客の写真スポットになっています。また、ホームには6泊7日でモスクワとをつなぐ「ロシア号」が出入りしています。記念に写真をとってみてはいかがでしょうか?
ロシア観光都市別名所ランキング16 ソフィア大聖堂(ノヴゴロド)
ノヴゴロドはロシアの前身ともいえるモスクワ公国ができる前から存在した古の都です。いまはとても静かな地方都市。そんな古都ノヴゴロド初の石造聖堂として1,045年から建設が開始され、1,052年に完成したのが「聖ソフィア大聖堂」です。その歴史は1,000年近く、歴史の重さを感じることができる。
ウクライナの首都キエフにある聖ソフィア大聖堂の名前にあやかって建てたのがノヴゴロドの聖ソフィア大聖堂ですが、見た目も負けず劣らずの素晴らしさです。ちなみに、ウクライナの聖ソフィア大聖堂は世界遺産に登録されています。
ロシア観光都市別名所ランキング17 木造教会(キジ島)
キジ島はロシア連邦の北西部にあるオネガ湖に浮かぶ長さ7km、幅500mの細長い島です。16世紀に起源を持つ木造教会建築群は古くからロシアでも有名な文化遺産でした。1990年にはユネスコの世界遺産にも登録されています。
木造建築物の中でもひときわ目立つのが、プレオプラジェンスカヤ教会です。高さ37mの木造教会は、頭部のドーム型の部分もすべて木造というから驚きです。これまで見てきたどの教会や聖堂とも違う趣を感じることができます。まるで物語の世界に迷い込んだかのような気持ちにさせてくれる不思議な場所です。ただ、木造であることから老朽化が進んでおり、内部の観光は制限がされています。
ロシア観光都市別名所ランキング18 ウスペンスキー大聖堂(ウラジーミル)
12世紀中頃に建てられたロシア正教会の大聖堂。意味としては、「生神女就寝大聖堂」となり、聖母マリアを祀った大聖堂です。このウスペンスキー大聖堂は、ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群の一部として世界遺産にも登録されています。世界遺産の登録名にもある通り、外観は「白亜」で青空と雲とのコントラストが美しいです。
モスクワのクレムリン内にもウスペンスキー大聖堂がありますが、ウラジーミルの大聖堂を模して造っています。豪華さではモスクワのウスペンスキー大聖堂の方がありますが、都会の喧騒とはまた違った静かな地王都市の歴史を感じるには素敵な場所です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、ロシアの首都モスクワと第二の都市サンクトペテルブルクを中心に観光名所を18か所厳選してご紹介させて頂きました。主要都市以外にも、極東のウラジオストクや古都ノヴゴロド、ウラジーミルなど地方都市もゆっくり観光するにはおすすめです。世界最大の面積を持つロシアには、魅力的な観光地がたくさんあります!ぜひロシア旅行の参考にしてみてください。